仕返し ページ37
「…はは、なにそれ。どういうこと？」
ちょっと理解できないなぁ？
え、もしかして俺が
いや、あなた方が誘ってこないやないかーい。
それ言わせる？言わせちゃう？
「いつも僕たち、言ってるよね？フィッツに。集まる場所とその内容」
「…うそ、そんな記憶ないんだけど」
「うそじゃない。今日森で話してた時も、本当は呼んでた」
「ごめん、マジで言ってんの？」
やばい、やばいぞ。そこの記憶だけ抜けてるとかないよな？
いや、有り得るぞ。
俺は最近末期だからな、そういうピンポイントで聞いてないことも有り得るかもしれない。
どーしましょ。
改善策は？
どうやったら治る？
原因は？
「──フィッツ？」
「！、あ。あー、うん。忘れてたかも。悪い」
「…忘れてた？」
「最近物忘れ酷くて。最年長だからかなあ、悪い悪い。じゃ、そろそろ行くわ」
なんとなく居心地が悪くて、さっさと部屋を出た。
食堂に向かう道を歩いていると、途中の曲がり角の向こうでドンとギルダが見える。
あれって…もしかしてエマの言ってた秘密の部屋がある場所じゃないか？
「ドン、ギルダ」
「！！」
「なんだぁ、フィッツか…」
「…なんだよ、フィッツもリスクがなんとかって言うのか？レイみたいに」
「いいや？言わないよ」
不機嫌そうに眉をひそめて嫌そうな顔をするドンに、俺は笑顔で否定した。
もちろん、そんなつもりは一切ない。むしろ、だな。
「俺、今日言ったよな？
『あっちが仲間はずれにするなら、こっちも仲間はずれにしてやろう』って。
それが今、この瞬間だよ」
「フィッツ…！」
俺はドンとギルダと目を合わせ、ドアに体を向けた。
ドンがノックをするが、誰も出てこない。
ドアを開けた。中はただの書斎だが、やはり雰囲気が違う。
本棚に近づく。
ドンが真っ先に隠し扉を見つけようとするが、なかなか上手くいかない。
いや、そんな単純じゃないだろ隠し扉って。
「あ、これじゃね？」
俺がすっと本棚を横にずらすと、綺麗にスライドして扉となった。
「──行こう」
そして、ドアノブに手を伸ばした。
だが、その時。入口のドアが嫌な音を立てながらゆっくり開く。
嫌な汗が流れた。ドンとギルダも顔が強ばる。
犯人はフィルでした。
驚かさないでマジで…死ぬかと思ったわ…。
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ごまあぶら - いや嬉しすぎて無理なんですけど(？)ま励みになりますほんとありがとうございますぅううう！！ (2020年3月4日 0時) (
レス) id: 01769a283d (このIDを非表示/違反報告)
傀儡様 - いや面白すぎて無理なんですけど(？)ただのらぶらぶちゅっちゅなblじゃなくて所々にbl要素入れるのマジですこいです。これからも頑張ってくださいぃ！！ (2020年3月4日 0時) (レス) id: 4b35f08325 (このIDを非表示/違反報告)
ごまあぶら - まじですか！！ほんとにありがとうございます、頑張ります！！ (2020年3月3日 20時) (レス) id: 01769a283d (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 好きです！もっと評価されるべき！次の更新待ってます！ (2020年3月3日 19時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
ごまあぶら - うわぁぁぁ！！ありがとうございます、励みになります！！ (2020年3月1日 22時) (レス) id: 01769a283d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまあぶら | 作成日時：2020年2月25日 13時
