おいで、恋愛しようか『LIP×LIP短編集』

覗いてみれば、万華鏡『勇次郎』 ページ46

これちょいと分かりにくいかもなので
勇「」とかをつけますね

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ドン






勇「あーっと、ごめん。小さすぎて見えなかった」




貴「.......てんめぇぇ....絶対わざとだろ。何回目だと思ってるんだこのやり取り！」









朝、軽い足取りで学校へ向かっているとあきらかにわざとらしい体当たりをかましてきた勇次郎




誤解を与えるかもしれないから断言しておくがこれでも付き合ってるんですよ、はい









貴「ていうかお前も小さいくせに？愛蔵に身長負けてるくせに？」



勇「え、それお前が言うの？ブーメランで返してあげる」








顔をぐっ、と近付けてしかめっ面でメンチ切ってると後ろからやってきた愛蔵が「よー」と言いながら私の隣に並んだ



ここから私たちの一日が始まる









貴「聞いてよ愛蔵！この青髪アシメが私のことちびーって....」




愛「そうか、いつものことだろ今更気にすんな」









貴「.....ていうか私だって好きで小人やってないしね！？これからが本番だかんな！？おとといきやがれよアシメ！！」



勇「あ、小人って認めた。しかもお前アシメに何か恨みでもあるの？」









腹立つ。


最初は「A〜」って可愛いかったのに



日がたつにつれ私への朝の挨拶が
「ごめん、小さくて見えなかった」になってきてるんだよ！！おはようは朝の基本だぞ知らないのか！！







イライラしながら学校につくと女子が私をドン、と突き飛ばして彼等を囲む




ここからはアイドルお得意の猫かぶり









.....ていうか痛いわ！女子！






「勇次郎くん！愛蔵くん！おはよー」



勇/愛「「おはよ」」









女子たちはきゃー！と言いながら2人を囲んでやれ新曲の感想がどうだの昨日はかっこよかっただのと誉めちぎりだした




その爽やかな挨拶を私にもしやがれ









ふん、と踵を返すと上靴に履き替えて一人で教室に向かった

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