ロメオ ページ5
「ぷはぁ........」
グラスに注がれたジュースを半分くらい飲み干し、一息吐いた
現在7時10分。10分前に始まったこのパーティーは、人がゾロゾロと行き交うので吐き気がする
グラスのジュースを全て飲み干し、使用人に渡すと近くの椅子に腰かけた
...........パーティーといってもやることがない
ぼーっとしていると
「姫様!」
「はい!?」
横から勇ましい声が聞こえ、見ると隣の国の貴族の後子息がいた
父曰く友好的なので仲良くしなさい、と........言われても。会ったのは今日が初めてだ
「こんばんは可愛らしい第一王女、どうです?私と一曲」
さあ。と手をさしのべられた
踊りは解る、けど......。何か苦手だなこういう.....ハキハキとした人
「い、いえ......私....座っていたいので遠慮しておk」
「遠慮など!さあさあ行きましょう!」
最後まで言わせてください
その人は私の手をガシッと掴み椅子から立たせると走り出した
ド.....ドレスなのに.....!
「ま.....まってください!私...本当に...」
そこまで言うと
.
「あの、何してるんです後子息?」
私の腕は彼から離されて、代わりに別の人に抱き寄せられた
目の前に広がるのは見覚えのあるスーツ。それと、優しい香り______
「あ......さっきの!」
私を抱き寄せたのはあの部屋の中で私に求婚をしたブルーの青年だった
優しい香りが鼻腔を満たし、少し胸が跳ねる
手が行き場を失ったので取り合えずスーツを掴んだ
顔をあげると彼は私に笑いかけていて、すぐ顔を上げて後子息を睨み付けた
「何をするんだい?今俺は姫様と踊ろうと......」
「その姫をあんな強引なやり方で引き寄せて。どういうつもりで?ドレスなんですよ姫は」
後子息が「ぁ.....」と声を漏らした
まだ彼は畳み掛けた
「王国の大切な姫が転んで怪我でもされたらどうなさるおつもりで?それに踊るなら男性は女性をエスコートする筈です。マナーがなってませんねえ」
最後に彼は追い討ちをかけるようにニコッと笑い、私の手にキスを1つ落とした
すると後子息はこちらを軽く睨み、去っていった
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ソーダ - 凛さん» うわああああ!!!ごめんなさい!!更新遅すぎた上に内容が.....イマイチで.....(泣)ありがとうございます凛さん!!! (2018年5月22日 18時) (レス) id: 995cf675ed (このIDを非表示/違反報告)
凛 - お話でした!すみません.... (2018年5月21日 19時) (レス) id: 9ba27b7b63 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - おぉぉぉ!やっと更新されましたね!!小さいけど大事件お気に入りなので嬉しいです。これからも、キュンキュンするおナシを作っていってくださいねー応援しています! (2018年5月21日 19時) (レス) id: 9ba27b7b63 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - カノン♪さん» ひえー!!すんません恋始ばっかり更新しているもんで今気付きました(泣)!!ほんとありがとうございます!!『小さいけど大事件』はあともういっこ続きを更新するので少々お待ちを!!! (2018年4月23日 23時) (レス) id: 995cf675ed (このIDを非表示/違反報告)
カノン♪ - なんなんですか!この作品は!神すぎやしませんか!?お気に入りは『独占欲と所有欲』と『小さいけど大事件』です!更新ガンバです!!ソーダさんの作品見ないと一日が終わりません! (2018年4月18日 17時) (レス) id: 68b3d0d765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソーダ x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月6日 23時