ノンストップバレンタイン。 ページ31
「お前あんなに軽やかに作ってたくせに何があったんだよ!?冒頭から振り返ってもこんなの予期できるか!普通ここは成功してハッピーエンドだろうか!」
「冒頭って何?愛蔵寝てたよね、寝てたよね!?違うから。これはきっとオーブンのせいなんだそうなんだ!」
「な訳あるか!オーブンのせいにすんじゃねえ!」
いや一番びっくりしてるの私なんだよ察して!?
「何がいけなかったんだろ...?」
うーん、と顎に手を当てて考えていると
材料の並んでいる台の上を見た愛蔵が二度見していた
「........お前これ強力粉.....」
「え、違うの?」
「入れたんだな」
薄力粉だろお菓子だったら!と突っ込む愛蔵を他所に顔をしかめている勇次郎を見つける
勇次郎はぴ、と指を立てた
「A、ちょっと思い出して。お前はダークマターを何度で何分焼いた?」
「ダークマターちゃう。えっと.....280度で25分!」
「あっつ!?」
あ、れれ?
遡れば色々やっているな
「よし、愛蔵くんに勇次郎くんや。多分これは神様がブラウニーなんてお前には無理だとありがたくお告げしてくれてるんだよ」
「深読みしてんじゃねーよ!気持ち悪い!」
なんだよ朝から元気だな
愛蔵は寝起き悪かったんじゃないの?
2人ははあ、と同時にため息をついて各々ボールや泡立て器を持つ
「......じゃあこの生地も強力粉入れただろ?使えねーな」
「ほら、やり直すよ......っは!?バターは有塩使っちゃ駄目だろ!!」
「塩なんてあってもなくても変わらん!」
「変わるわアホ!ブラウニーしょっぱかったらびっくりするだろうが!」
「..........塩梅って言葉知ってるかい
勇次郎さんや」
「ここで使うなブラウニーにそんなの
通用するか」
...........そんなにブラウニーが好きなのか君たち
.
ーーーーーーーーーーー
呑気な少女を間に挟んで青年は火花を散らしていた
「(結構楽しみにしてたし.........Aからのチョコレート)」
_____絶対お前には渡さない
_____こっちの台詞だ
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ソーダ - 凛さん» うわああああ!!!ごめんなさい!!更新遅すぎた上に内容が.....イマイチで.....(泣)ありがとうございます凛さん!!! (2018年5月22日 18時) (レス) id: 995cf675ed (このIDを非表示/違反報告)
凛 - お話でした!すみません.... (2018年5月21日 19時) (レス) id: 9ba27b7b63 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - おぉぉぉ!やっと更新されましたね!!小さいけど大事件お気に入りなので嬉しいです。これからも、キュンキュンするおナシを作っていってくださいねー応援しています! (2018年5月21日 19時) (レス) id: 9ba27b7b63 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - カノン♪さん» ひえー!!すんません恋始ばっかり更新しているもんで今気付きました(泣)!!ほんとありがとうございます!!『小さいけど大事件』はあともういっこ続きを更新するので少々お待ちを!!! (2018年4月23日 23時) (レス) id: 995cf675ed (このIDを非表示/違反報告)
カノン♪ - なんなんですか!この作品は!神すぎやしませんか!?お気に入りは『独占欲と所有欲』と『小さいけど大事件』です!更新ガンバです!!ソーダさんの作品見ないと一日が終わりません! (2018年4月18日 17時) (レス) id: 68b3d0d765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソーダ x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月6日 23時