ノンストップバレンタイン ページ30
朝
小鳥のさえずりが響くなか、私はこそこそとキッチンで準備をしていた
はい、皆様に問題です。クエッスチョオオーーン!!!
2/14のイベントと言えば?
......
そう、バレンタインさ
色々事情があってLIP×LIPの二人と同居をしている私達
こちとら女子なのだ。
あの性格の残念な二人をあっ!と言わせるチョコを作ってやろうじゃない
早速板チョコとかバター切って湯煎する。今日トライするのはブラウニーである
材料を混ぜ終わって、型に流して余熱済みのオーブンに入れる
「えーっと、280度で25分.....」
ピ、ピ、と押す度に鳴る釦で温度などを設定していると
「あれ.....何か甘い匂い!」
「ウェイッッッ!!?」
わぁぁぁ.......
何だよ足音消して来るんじゃないよ。しかも今日オフでしょなんで今日に限って早起きしてくるんだ寝癖可愛いなありがとう!
目を擦りながら起きてきたのは勇次郎だった
朝の早い彼の寝癖はレア。普段嫌味ったらしい人でもこういう抜けている所はあるらしい
キュン、と鳴った胸をトントンと叩いて
二回目の生地を用意すべくチョコを切る
勇次郎は不思議そうに寄ってきて、チョコを見ると少し目を輝かせる
「.......これバレンタインだろ。誰に?」
まるで寄越せと言わんばかりのこの口調
「しょーがないなあ、2個目は自分チョコだったけど変更!君たちに一個ずつあげてしんぜよう」
「一個全部食べると太.....」
「お黙り」
バレンタインにおいて太るだのあーだのこーだの言ってはいけない。女子の暗黙のルールである
これ、テストに出ます
しゃかしゃかと材料を混ぜているとチーン、という音がしてオーブンの光が消える
それと同時に愛蔵が起きてきた
「あ、チョコ作ってる」
愛蔵も興味津々なようでキッチンに来る
「あら熱取らなきゃだからそのブラウニー出してくれるかいりぷりぷさんや」
「おー」「あー」
生返事を受けて卵を割ってかき混ぜているとオーブンの開ける音と共に甘い香りが.....
.......甘い、香りが.......あれ?
後ろを振り返ると2人が必死に笑いを堪えていた
「な、なに!?」
......
..........あらら?
「お前さ.....ックク.....ダークマターだろこれ....っははは!!あー!腹痛いぃ」
「だ、ダークマター!?」
え、え、
..........ええ?
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ソーダ - 凛さん» うわああああ!!!ごめんなさい!!更新遅すぎた上に内容が.....イマイチで.....(泣)ありがとうございます凛さん!!! (2018年5月22日 18時) (レス) id: 995cf675ed (このIDを非表示/違反報告)
凛 - お話でした!すみません.... (2018年5月21日 19時) (レス) id: 9ba27b7b63 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - おぉぉぉ!やっと更新されましたね!!小さいけど大事件お気に入りなので嬉しいです。これからも、キュンキュンするおナシを作っていってくださいねー応援しています! (2018年5月21日 19時) (レス) id: 9ba27b7b63 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - カノン♪さん» ひえー!!すんません恋始ばっかり更新しているもんで今気付きました(泣)!!ほんとありがとうございます!!『小さいけど大事件』はあともういっこ続きを更新するので少々お待ちを!!! (2018年4月23日 23時) (レス) id: 995cf675ed (このIDを非表示/違反報告)
カノン♪ - なんなんですか!この作品は!神すぎやしませんか!?お気に入りは『独占欲と所有欲』と『小さいけど大事件』です!更新ガンバです!!ソーダさんの作品見ないと一日が終わりません! (2018年4月18日 17時) (レス) id: 68b3d0d765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソーダ x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月6日 23時