ここにいて。 ページ29
勇次郎side
ビクッと肩を揺らして此方を向くA
涙を溜めた大きな瞳には
月によるハイライトで散りばめられていた
ああもう、いちいち可愛いんだよ
「ゆ....じろ....」
孤独故だろうか
僕に手を伸ばして嘆願してくるのは眺めが良かった
そんな彼女の体に腕を回して唇を奪う
「ん......ッ........ふ.....ぅ」
唇の隙間から漏れるAの声が可愛くて
撫でるように柔らかく足をなぞればピクン、と反応してくれるのが堪らなく愛しくて
床に縫い付けるように押し倒す
唇が離れたので必死に息を吸う彼女
「息止めてたの?......可愛いね」
クスッと笑うと怒ったようにふい、と横を向いてしまった
「ふふ、ごめんって」
本当はもっと彼女が欲しい
けど、今は彼女も疲れているだろうから。我慢我慢
「今日はここで寝ていいよ」
Aを抱き上げてベッドに優しく下ろすと彼女はふるふると首を振っていた
「今寝ちゃうと....また.....あの部屋に連れていくんでしょ....!?」
カタカタと体を震わせる
「もう大丈夫だよ.....?私、勇次郎しか見えてないから。勇次郎しかいらないよ。だから_____」
「だから、ここから出してって?」
彼女の言葉に被せるように言う
今僕はどんな顔をしているのだろうか
Aは顔を真っ青にして後ずさった
はぁ、と息を吐いて彼女を抱き締める
ここからは、演技勝負か
僕だって伊達にアイドルやっていない
「.......だって....ずっとAといたいから......っ.....Aがいないと......」
______生きてる心地がしないから
そう言うとAは悲しそうな顔をした後、ふわりと笑って僕にキスを落とす
「ごめんね。分かった、分かったから泣かないで」
うん、それでいいんだよA
「ありがと」と呟いて彼女の肩に顔を埋めると口角を上げる
__逃がさないから。ずっとね
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ソーダ - 凛さん» うわああああ!!!ごめんなさい!!更新遅すぎた上に内容が.....イマイチで.....(泣)ありがとうございます凛さん!!! (2018年5月22日 18時) (レス) id: 995cf675ed (このIDを非表示/違反報告)
凛 - お話でした!すみません.... (2018年5月21日 19時) (レス) id: 9ba27b7b63 (このIDを非表示/違反報告)
凛 - おぉぉぉ!やっと更新されましたね!!小さいけど大事件お気に入りなので嬉しいです。これからも、キュンキュンするおナシを作っていってくださいねー応援しています! (2018年5月21日 19時) (レス) id: 9ba27b7b63 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - カノン♪さん» ひえー!!すんません恋始ばっかり更新しているもんで今気付きました(泣)!!ほんとありがとうございます!!『小さいけど大事件』はあともういっこ続きを更新するので少々お待ちを!!! (2018年4月23日 23時) (レス) id: 995cf675ed (このIDを非表示/違反報告)
カノン♪ - なんなんですか!この作品は!神すぎやしませんか!?お気に入りは『独占欲と所有欲』と『小さいけど大事件』です!更新ガンバです!!ソーダさんの作品見ないと一日が終わりません! (2018年4月18日 17時) (レス) id: 68b3d0d765 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソーダ x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月6日 23時