今日もあなたに伝えます。6 (ページ36)

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212 紫耀side ページ36

校長「では、卒業までよろしくお願い致します。」

やっと終わったよ…
校長話長いんだって。

毎日会議してない？

岸先生「平野先生、今日この後お暇ですか？」

平野先生「なんでですか？」

岸先生「いやぁ～飲みに行きません？」

岸先生から誘ってくるなんて珍しい。
でも、最近
卒業式の事や文化祭の話し合いとかで
疲れていたから今すぐ帰って寝たい。

平野先生「帰りまーす」

岸先生「ええー…」

平野「おつかれさまでーす」

帰る準備をして
後ろでずっと、グチグチ言ってる岸先生を
無視して職員室を出た。

駐車場まで歩いていると…

平野先生「…A？」

門の近くで、永瀬と仲良く話しながら
帰るAを見た。

こんな時間までなにしてんだろ…

永瀬をまってたのかな。

平野先生「Aー？」

A「あ…先生…さよなら～」

平野先生「いやいやいや。なにしてんの？」

今サラッと俺を避けたよね？
え？俺、なんかした？
久しぶりに話した気がするな…

廉「帰ってんねんけど」

A「もう学校終わったんでいまから帰るところです。」

うん、永瀬はともかく
Aは怒ってるよな…？笑

口角はあがってても目が笑ってないし
お前早く帰れよって顔に書いてあるし…

平野先生「こんな時間まで何してたの？」

廉「喋ってた」

平野先生「お前は男だろ？Aだよ」

廉「男やからなんなん笑」

平野先生「女の子がこんな時間まであぶないでしょ？」

廉「あー。大丈夫、送っていくから」

ん？送っていく？
なんで？
それ、俺の役目じゃない？

A「…もういいですか？早く帰らないと余計危ないですよ」

永瀬にAを送らせたくない。
でもAだけ送るわけにもいかない…

平野先生「2人ともおいで、送っていくから」

ここで永瀬が嫌だとかわめくならわかるんだけどさ…なぜかAがやだって。。。

まぁ無理やり手を引っ張って
車ん中にのせたんだけどさ…

なんでこんな不機嫌なわけ？？

とりあえず、俺らをみて笑っている永瀬を
先に送って話をしよう。

平野先生「…なんでお前が嫌がってんだよ」

A「…ﾌﾟｨ」

廉「ﾌﾌ…笑」