-38 ページ38
.
.
.
「よ、くない…！」
首に力を入れて仰け反った時
身体を大きく動かしたせいで
カーテンが大きな音を立てて動いてしまった。
一瞬全ての時が止まったみたい。
ジョングクと揉み合う私
それを見下ろすジミンとジュリ
という構図で全てが一時停止だ。
ジミンとジュリは良い。
最大の問題は私とジョングクの状態だ。
解けかけてるとはいえ
緩く巻き付いたままのジョングクの腕
ジョングクの肩にしがみ付いてる様に見える私の手。
それから私の頬に添えられた
ジョングクの右手。
どう考えてもただのスタッフとアーティスト
という分け方は出来ない姿だ。
「…え、何、やってんの」
一時停止の世界を動かしたのはジミンの一言で
ジミンにしては至極真っ当な言葉だったし
私はそれを機にやっとジョングクから離れた。
「何って、かくれんぼ、だけど？」
私もジョングクも床に座ったままだが
ジミンの言葉に声を出したのは私で
捩れたカーディガンを少し直しながら言った。
「ヌナが隠れる所ないって言うから、
一緒に隠れてたんだよね？」
「えっ！違うじゃん！
ジョングギが私の事引っ張って…！」
ジョングクの言葉遊びに反論する私の身体が
ふわりと持ち上がって
全部言い切れず終わる。
さっきまで座ってたはずの位置に立っていて
私の腕をジミンが掴んでいたのだ。
「ちょっと来て。」
「えっ…ジミナ、何っ、」
ああ、ジミンが立たせてくれたんだ
なんて悠長な事を考えてたら
今度はそのまま腕を引かれて部屋を出る事になった。
さして大きくない手のくせして
私の手首は軽々掴んでしまうし
手を引く力は完全に男の物で
振り払わせてくれなかった。
かくれんぼなんて
テヒョン以外の誰も忘れてる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1543人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うん - セリフの前に名前が無くて読みずらい🥹登場人物が多いから区切りつけて欲しいです🥹 (2023年2月23日 7時) (
レス) id: a404a2b4d8 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - ぱんださん» こんばんは！いつもありがとうございます。私もゆるゆると書いていくので、気長にお付き合い下さると嬉しい限りです(笑)紆余曲折ありそうですが、見守って下さいね。 (2021年9月27日 0時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - のぐりさん、こんばんは。今回もすごく引き込まれながら読んでます。この後の展開楽しみ〜！くっついてくれたらいいな〜と淡く期待しながら(笑)更新楽しみに待ってますね。あっ、全然まてるのでのぐりさんのペースで！！ (2021年9月26日 23時) (レス) @page39 id: 5af68208b2 (このIDを非表示/違反報告)
のぐり(プロフ) - amoさん» こちらこそいつもありがとうございます。ご期待に添えられるか分かりませんが最後まで完走頑張ります。 (2021年9月19日 22時) (レス) id: 0deac69280 (このIDを非表示/違反報告)
amo(プロフ) - わわ！新作だ…今作も楽しみに読ませていただきますー！癒しの供給感謝です…！ (2021年9月17日 23時) (レス) id: 23a390d558 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のぐり
| 作成日時：2021年9月17日 23時
