潤side ページ34
『二宮さんが自ら病室から出ていこうとして、廊下で倒れていました。
命に関わることはないですが、精神的にかなり追い詰めてられていたみたいです。』
突然、病院から電話がかかってきた
他のメンバーは仕事中で俺しか病院に向かうことはできず、無我夢中で家を飛び出した。
病室から出ていくって、イコール逃げたってこと？
何してんだよ、心配させんなよ。
『精神的に追い詰めてられていた』
仲間だよな？なんでここまで頼ってくれなかった？
俺らの絆ってそんな浅い薄いものなのかよ……
＊
たどり着いた病室には、既にベッドにぐったりと横たわるニノの姿があった。
先生に手招きされて、談話室で経緯を説明された
先「二宮さんは点滴を自分て抜いて、歩いて抜け出そうとしたようです。」
潤「歩いて…？」
今のニノに歩けるはずはない。手術の後遺症で右足は動かなくなっている
先「はい。歩こうとした結果もちろん歩けず、病室から５メートル程の廊下に倒れていました。恐らくそこまでも這ってきたようなものでしょう。」
そこまでして、ニノが逃げたかった理由って？
そんなの、俺には分かんねぇよ。
最近ニノに気力がないのは分かっていた。でも、突然後遺症に襲われたらそうなるのも仕方がないかって、みんなで周りは極力普通にしていつでもニノが戻れるようにってしていた。
潤「ニノが出て行ってしまった理由に心当たりがないんです。正直、やっぱり後遺症のことくらいしか…」
先「やはり、それが一番大きいと思います。きっと、皆さんがいつも楽しそうにされているにの自分が戻れないことだったり、会話だきちんとできないことで自己嫌悪に陥ったんだと思います。」
ハッとした
いつも俺らがニノの前で明るく話している
でも、その内容はニノには理解できていない。
もし自分がニノだったら？
メンバーが話してる内容が分からないのに、ずっとそれを聞き続けなきゃいけない。
それに、もとには戻れないかもしれないって不安がつきまとう
そんなの俺には耐えられない。無理に決まってる。
＊
病室に戻って
ヘッドのニノを見た瞬間、涙が溢れだした
潤「っごめん…っ…ニノごめん__」
俺らがニノは大丈夫って、メンバーだから支えられるって信じてた
でも、ニノの心の奥までちゃんと見ていなかったんだ…
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英望愛 - 今さらのお返事ですいません。コメントありがとうございます。作品、楽しんでいただけて嬉しいです。私の体調については移行前にまた書かせていただきます。ご心配していただきてありがとうございます。 (2020年8月23日 20時) (
レス) id: 511acc1b86 (このIDを非表示/違反報告)
二宮彩(プロフ) - いつも作品読ませていただいてます。お大事にしてください！続き楽しみにしてますね！ (2020年7月13日 20時) (レス) id: eb3cbc1812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：英望愛 | 作成日時：2020年5月21日 17時
