和side ページ22
アンコール、死ぬ気でやりきった
挨拶で感じ始めた頭痛はもう誤魔化してなんかいられなくなってきていたけど、
さっき俺があんな話をしたのに、ファンのみんなも泣いてたのに、
俺が近づくと笑顔でうちわや、ペンライトを振ってくれる
俺も１人でも多くの人にこたえたくて、ホントにもう、ちぎれるくらい手を振った。
和「バイバーイ」
いつもなら、最後もわりとサッと戻る俺だけど
名残惜しくて、最後までいた
階段を降りると、現実に引き戻されて
階段を降りきった瞬間、鋭い頭痛を感じ始めた
否。
きっとさっきと頭痛の痛さは変わっていない。コンサートのお陰で気づいていなかっただけ。
その場にしゃがみこんでしまう
翔「ニノッ大丈夫？！たてそう？」
翔さんの言葉に反応する力もない
背中をさすってくれるけど、申し訳ないことに効果を感じられない
次第に右足が痙攣し始める
しゃがむこともままならなくなり、その体勢のまま倒れてしまった
翔「ちょ、ニノ？ヤバイって」
潤「おい！救急車！」
ちらっと泣きそうな顔の相葉さんと、慌ただしそうに動くスタッフ達が見えた
智「ニノ、どこがダメ？話せる」
和「みぎあし…感覚ない…あたま、われちゃう…」
もうとびそうな意識をなんとか繋いで、大野さんに伝えた
頭がくらくらして…
目の前がだんだん暗くなる
このままプツっときれそうな世界
あ、死ぬのかな……
咄嗟にそう思った
心配そうに見つめるメンバー
俺の生きてる間、最後に見るメンバーの顔がこれだったら
後悔して死ねないじゃん……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 133人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
英望愛 - 今さらのお返事ですいません。コメントありがとうございます。作品、楽しんでいただけて嬉しいです。私の体調については移行前にまた書かせていただきます。ご心配していただきてありがとうございます。 (2020年8月23日 20時) (
レス) id: 511acc1b86 (このIDを非表示/違反報告)
二宮彩(プロフ) - いつも作品読ませていただいてます。お大事にしてください！続き楽しみにしてますね！ (2020年7月13日 20時) (レス) id: eb3cbc1812 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：英望愛 | 作成日時：2020年5月21日 17時
