翔side ページ19
松潤の気合い注入の一言で
みんなそれぞれの準備に戻っていった
だけど、俺だけはニノにいろいろ聞きたくてニノの側に残った
和「なに？翔さんは戻んないの？」
翔「いろいろ聞きたいことあるから」
真面目にニノの方の見ると、プイッと目を逸らされた
翔「ほら、怒るわけじゃないから。聞いときたいだけ、俺が」
「ふ〜ん」とは答えながら、歓迎していないのは良く分かる
翔「マネージャーとかは知ってんの？」
和「マネージャーと事務所の人は知ってた。あ、ほら、仕事の調整しなきゃなんないから」
最後のとこを付け加えるように言った
俺らより先に報告した理由を、誤魔化すみたいに。
翔「じゃーさ、
今日言っちゃえば。最後の挨拶で」
和「え？」
翔「や、なんか今思いついただけだけど。」
和「らしくない」
何故かニノは俺の方を見ないで真っ直ぐ言った
和「言っちゃおうかな。今日」
翔「へ？」
和「アナタが言ったんじゃん。」
俺が言い出しっぺだけど、予想外過ぎる返事に呆気にとられた
翔「いや、、だってそう返ってくるとは思わないから」
和「もうさ、正直いつ何が終わるか分からないから」
何それ…
終わるって、
和「いや、死ぬなんて言われたわけじゃないよ？だけどさ死なないとも、絶対戻れるとも言い切れない」
確かに、確かにそれはそうだけど
和「今日のコンサートが最後ってこともあるかもしれないなって、なんとなく。
前にさ、入院したときに見たことあんの。再発して、死んでく人を。」
ニノの語るコトバが浮世離れしていて、でもどこか現実的で。
和「俺もそうなっちゃう可能性がゼロでない限り、ちゃんと後悔なく何でも終わらせないとって。急に俺がいなくなっても、言えるとき全部言っとかないとって。」
翔「うん。いいよ、ニノの言いたいこといいな。全部。」
和「ありがと」
＊
何で、ニノは気づいていたのだろう
あるいは
結果、予知することになったのか。
＊
今日のコンサートが最後になることを。
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英望愛 - 今さらのお返事ですいません。コメントありがとうございます。作品、楽しんでいただけて嬉しいです。私の体調については移行前にまた書かせていただきます。ご心配していただきてありがとうございます。 (2020年8月23日 20時) (
レス) id: 511acc1b86 (このIDを非表示/違反報告)
二宮彩(プロフ) - いつも作品読ませていただいてます。お大事にしてください！続き楽しみにしてますね！ (2020年7月13日 20時) (レス) id: eb3cbc1812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：英望愛 | 作成日時：2020年5月21日 17時
