【ハイキュー】音駒の3年マネージャー① (ページ44)

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期末試験ページ44

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勉強会イヤだー！赤点もイヤだー！と騒ぐ一年生2人を宥め、優生主体で一年の勉強を進め、二年は机に向かわせさえすれば大丈夫だと方向性が決まる。

受験生の三年はたまに勉強会に顔を出すという形で球彦には納得してもらい、私たち音駒の闘いがついに明日から始まることとなった。

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「…飛雄、私忙しいんだけど」

その日の夜、勉強がひと段落して休憩をしようとスマホを開けば、飛雄から着信が来ていたことに気がつく。

なにか急用かと電話をかけ直せば、勉強ってどうやってするんですか…と、とても苦しそうな声の飛雄が電話に出た。

あまりにも迷走しすぎて、根本が分からなくなっている飛雄に、私はクソでかいため息をつく。

「…別に高得点はとらなくていいんだから、

確実に点数がとれるところを暗記しなさい」

現代文なら漢字、英語なら単語…と一つ一つ例を挙げて説明していくと、突然飛雄の声が遠くなって、ノートにメモするペンの音だけが聞こえてくる。

赤点坊主の世話がまた増えるのかと少し頭を抱えたが、自分一人で抱え込むことなく、きちんと人に頼れるようになった飛雄に成長を感じた。

「烏野の同期に頼りなよ

あの眼鏡の11番の子とか頭良さそうじゃん」

『うっ…アイツは、嫌です』

どうせ翔陽くんは同類だろうし、他に誰がいるだろうと烏野のメンバーを思い浮かべる。

しかし、私に電話してきている時点でお手上げなのだろうと悟り、現段階の飛雄の友人関係を考えるのを急いでやめた。

「今回だけだよ」

何の教科教えてほしいの？と聞くと、現代文を教えてほしいという飛雄に、携帯で問題文と問題撮って早く送りなと言ってメッセージアプリを開く。

飛雄が準備している間、お互いの学校が期末でどんな状況なのか情報を交換し合うと、あまりにも赤点メンバーが想像通りすぎて笑ってしまった。

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