01.はじまり ページ1
〆．
「しげって彼女おるん？」
「は！？………お、おる！おるし！！」
「…………………………」
「え、な、何？」
「証拠出せ」
「証拠ォ！？」
クラスの男子は騒がしい。
休み時間だからもちろん自由に過ごしてもらったらいいんだけども。
見栄っ張りな嘘をつく重岡大毅くんと、しっかり見破っている神山智洋くんの会話。
「えー……」
「なんかあるやろ？ツーショットとか。この学校の人？直接会わせてくれてもええけど」
わかってて面白がってる。
神山くんもなかなか悪いねぇ。
あくびを噛み殺してその場を離れようとすると、男子にしては高い声でストップがかかった。
「A！！ちょ、ちょちょ、……っと、ええ？」
噛みすぎでしょう。
「いいよ、なに？大毅くん」
「「え？」」
二人してハモる声。
私は笑いを堪えきれなくて。
そりゃそうだよね。
「あ、えと、神ちゃんが俺の彼女見たいって！」
「あ、そうなんだ？改めまして、大毅くんの彼女の藤井Aです」
「あ、そうなん、Aちゃんなんや」
「はあ！？」
私は一切動揺していないけれど、私たちは断じて付き合ってなどいない。
適当に話を合わせてみただけ。
大毅くんなんて呼んだこともないし、Aなんて呼ばれたこともない。
加えると、神山くんにAちゃんと呼ばれたことだってない。
「付き合ってる、んや？」
「うん。えへへ、まだ日が浅くて恥ずかしいから内緒にしててってお願いしたの」
「ぐぁ……」
きっと重岡くんはこういうの慣れてないんだろうな。
顔、真っ赤だもん。
ここまで来たらネタばらしなんてできっこないね。
「あ、今から自販機行くけど大毅くんどうする？」
「え、そ、そうなん！！行く！行くわ！！」
今後の作戦、練りましょう。
〆．
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たぁ。 - 私、はゆなさんの作品大好きです！よく拝見させてもらっています！これからも頑張ってくださいね！ (2020年4月29日 10時) (
レス) id: fbab9a6160 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく - 重ちゃんの反応が可愛いすぎて、もうめちゃくちゃキュンキュンしました！！((o(^∇^)o))このお話、すっごくお気に入りです！！これからも頑張って下さい*\(^o^)/*応援してます！！ (2020年4月25日 4時) (レス) id: b5339469b1 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - めちゃくちゃ良かったです。 告白のところがもうキュンキュンしました。ヤバかったです。このお話だいし 告白のところがもうキュンキュンしました。このお話大好きです。 これからも頑張ってください。 (2020年4月24日 20時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2020年4月23日 14時
