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第四波 ページ5

だとすれば。大石はふと思いついた。
前世だというならば前世がいつの誰だか調べてやろうではないか。
一度決めると行動は早いのが大石の特徴だ。出勤した大石は挨拶を終えたところで、ちょうど視界に入った片岡を呼び止めた。
「片岡少尉。今は暇かな」
「これは中隊長。時間はありますがどうなさいましたか」
真面目な片岡にこのような質問をすることに一瞬罪悪感を覚えるも、すぐに彼は続ける。
「いや、くだらぬことなのだが、過去にこう言った事件はあっただろうか」
そういい、彼の「記憶」を詳しく説明する。
やたら長く詳しい説明を最後まで聞き終えた片岡は首をかしげた。
そんな話は今まで聞いたことがない、と即答しようとしたが、大石以外の誰かが同じような話をしていた気がしたのだ。かなり前のことな気がするが、一体誰が…?
しかしいくら記憶を漁ろうと思い出せず、すぐに彼は断念する。
「同じような話をどこかで聞いたような気もいたしますが…少なくとも歴史上にはなかったかと」
「そう、か。呼び止めてしまいすまなかった」
一礼し去る片岡を見送りながら大石は考える。「同じような話を聞いたことがある」ということは自分以外にも同じような境遇の人がいるということだろうか。
そうなればやはり前世ということの確信が高まってくる。しかし、それにしては歴史上には存在しない、ということは彼を非常に混乱させた。

まずはその同じ話をしたという相手を見つけなければ……。なかなか長そうな道のりだ、と大石は1つため息をついた。

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嵩画鯉城@トラ!トラ!トラ!(プロフ) - 月読命さん» ありがとうございます(o^^o) そうなんですね〜、死後百年ですか…この小説の舞台は若干微妙な年代なので、その辺り気を付けて書いていこうと思います。 (2017年10月6日 18時) (レス) id: 3ce9c05f06 (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - 更新がんばってください!ちなみに歴史上の人物の場合、死後およそ100年で名前をかってに使われない権利みたいなのが消えるみたいです。 (2017年10月2日 20時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
蘭秀@ニイタカヤマノボレ(プロフ) - あんこ(ろ)餅さん» コメントありがとうございます。歴史上の人物を使用する場合はオリフラを外す必要はない、と聞いたのですが…。ちなみにww2の内容については実在する団体は一切使用しておりません。 (2017年6月19日 7時) (レス) id: c435ca72cc (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(ろ)餅 - これはオリジナルですか?実在する団体などを使用してる場合はオリジナルフラグを外してくださいね (2017年6月19日 7時) (レス) id: db0d61df1d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蘭秀、鯉城 x他1人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年6月11日 19時

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