午後4時30分

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部活中は部員さんたちがすぐに水分補給が出来るように、体育館のフロアにボトルを置いている。


中身が減っていれば、新しく水を入れて、減ったらまた入れて、の繰り返し。


飽きちゃうような仕事だけどこれが練習中の私たちのいちばん大切な仕事だったりする。









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「A！多分中身減ってると思うから満たんのボトルと交換してきて！」


「分かりました」









先輩マネージャーさんにお願いされ、交換しに行くことに。









ボトルの元に行くと、北斗先輩が丁度水を飲んでいた。


水分補給をする北斗先輩の横顔すらもカッコよくて、凄くドキドキする。









先輩が飲み終えて、また床に置いてくれたら交換しよう。


そう思い、少し離れたところで待つことに。









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「ん、これ」


「あっ、」








私がいることに気がついたのか、ちらっとこっちを見てから、


先輩は私の方に中身の少なくなったボトルを差し出してきた。









まさか手渡してくれるなんて思ってもいなかったから、お礼を言おうと思うのに声が出ない。


びっくりして、“あっ”って言っちゃうし、お礼を言う前に北斗先輩はそのまま練習に戻っちゃうし、最悪。









少しの後悔と大きな喜びが私の心を支配していく。

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