午後4時30分

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それは何でもない日の何でもない休み時間の、何気ない行動から始まったことだった。









授業が終わり、ポケットからスマホを取り出してインスタを開いた。


そこら辺にいるJKの休み時間。


新しく更新されているストーリーズの中に先輩マネさんのものも。









いつものように先輩マネさんのアイコンをタッチして、ストーリーを見る。


そこに写っていたのは北斗先輩。









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だけじゃなくて、北斗先輩の横には可愛いと有名な先輩の姿も。


仲良さげに話す北斗先輩たちが写ったそのストーリーには一言、こう添えられていた。


【青春？？】









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北斗先輩って女の子のあんな風に話すことあるんだなって、


私が見た事のない優しそうな顔するんだなって。









最近少しだけ北斗先輩と仲良くなれて、たったそれだけで自惚れてた。


心のどこかでこんなに北斗先輩とお話出来てる女の子って私だけなんじゃない？ともまで思ってしまっていた。









そんな私が馬鹿だった。


当たり前だ。北斗先輩には一つ歳が下の私には全く分からない北斗先輩たちの友だちやクラスの世界があって、


私はそこにはいない。当たり前のこと。









だから可愛い女の子と仲が良くて、いい感じになっていることだって、おかしいことじゃないんだって、


分かっていたはずなのに、分かっていなかったんだ、私。









少しのショックと少しの羞恥と、たくさんの切なさに支配された私の心。


気がつけば授業開始のチャイムが鳴ってしまった。

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