午後4時30分

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午後4時30分。



今日も体育館へ向かう。

もう2ヶ月も経てば、かなりこの習慣にも慣れてきた。









「A〜！遅いよ！」


「ごめんごめん、HRがちょっと長引いちゃって」


「そっか、それなら仕方ないね。

じゃあ急いで冷水機行こ」









両手にボトルを抱えて走る。


これが楽しいか、と聞かれれば少し答えに悩んでしまうが、でも私からこの時間を奪ってしまえば“北斗先輩”に会うことも無くなってしまう。


だから大変でも辞めたいとはまだ全く思わない。









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冷水機でボトルに水を入れながらふと私の目に入る北斗先輩。


先輩が打ったスリーはリングに当たることなく、まるで吸い込まれるかのようにゴール。


特に嬉しそうな素振りも見せることなく先輩はボールを拾い上げ、またスリーを打つ。


またシュッって音が聞こえてきそうなキレイなシュートだった。









そして、こんな風景を見て私は今日も思うんだ。









“やっぱり私は北斗先輩が好きだ”って。

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