fiesta ページ37
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「「こうかいじんまつり？？？」」
今年ようやく成人の歳を迎えた私、昂秀、たっくん、龍の四人は、口を揃えてその名を口にした
臣「そ。幸せな海の神って書いて、幸海神祭り」
龍「て何ですか？」
臣「毎年海に沢山の幸せが訪れますようにって願い込めて、夜の砂浜で男達が神輿担ぐんだよ」
陣「あれなかなかハードやないですか？」
翔平「でも出店出るから俺は結構好きですねぇ〜」
「あれ、慎も出たことあるの？」
慎「俺は去年壱馬さんに連れられてやったよ」
成人を超える歳になると、
男達が集まってお神輿を担ぐらしい
まだ19歳だった慎がやった経緯は、今となってはわからないけれど…笑
北「A」
「北人さん、どうしました？」
北「神輿担いでる姿、凄いカッコいいんだよ」
「…？」
北「絶対更に好きになるから、覚悟した方がいい」
「あ…はい」
ちょいちょいと肩を突かれて聞いた内緒話はそんな内容で、幸海神祭りを知らない私はなんのこっちゃわからなかったけど…
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
迎えたお祭り当日
北人さんの一言が現実となった
翔吾「あかんこれ襟、どっちが上やっけ？」
樹「左が上で…こうです」
夕方、暗くなる前に、法被を着た皆がぞろぞろと広間へと集まってきた
臣さんは勿論、お祭り大好きだという力矢さんのお兄さんと健二郎さんも出向いて来たらしい
健「あー！噂のAちゃん！！
ちっちゃくてかわええなぁ〜宜しくな！」
E「もう〜怖がってる！
健ちゃんがデカイだけだからね？」
健「いや龍のがデカイやろ」
愛想笑いで返す事しか出来ない人見知りの私は、無意識に慎の姿を探していた
慎「A」
「あ、まこ…と」
慎「…どした？」
「いや、ううん！早く行かなきゃね！」
慎「え？あぁ…」
夏の暑い夜だから、法被の下は何も衣服を身に纏っていなくて、細いように見えてしっかりとした筋肉が浮き出て、胸がドキンと鳴った
…これはカッコよすぎる
此方へ向かって来た慎をくるりと反転させて、背中をぐいっと押し出すと
慎「終わったらデート、いい？」
ちらりと後ろを振り返り、そう一言
「もちろん…」
照れながらもそう返すと
口角がニヤリと上がったのが見えて
慎「ん、じゃあ俺の事見てて」
そんな一言を残すと、海へと繰り出して行った
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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました！ (2020年1月11日 22時) (
レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 蘭さん» 楽しみでたまらないです！待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています！楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
★ - また慎くんで書いてください！ (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます！すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭
| 作成日時：2018年9月10日 1時
