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慎「すぐに走らないの」
「へへ…ごめんね?」
慎「ん、怪我は?」
「大丈夫、ありがと!」
慎「ほんと目離せない」
砂の上でつまずいた私の身体を支えた慎は、両手で肩を掴み顔を覗き込んでそう言った
見上げると目はすっごく優しいから
嬉しくて思わず頰が緩む
慎「何ニヤニヤしてんの」
「別に〜?」
慎「…」
「…いひゃい」
無言で頰を優しくつねりあげると、満足そうにニヤリと笑ってそのまま顔を包み込まれる
「…ちょ、」
翔平「うぉーーい!!!」
陸「俺らも居ること忘れないでくれない?」
慎「…すみません」
陸「クーッ!生意気なんだから!」
陣「そんなカリカリすな〜」
「ふふっ笑 陸さん、八ツ橋買ってきました!」
陸「え、ほんと!?食べよ食べよ♡」
ぴょこぴょこと尻尾を振って私の肩を抱き、袋からお土産を取って開ける寸前
力「まだ営業中だよ?忘れないで?」
陸「やべっ!!ごめんなさい!」
「すみません力矢さん…」
力「ううん、お帰りA」
優しく微笑む力也さんへと笑顔を返すと、それぞれ各持ち場へと戻って行ったメンバー達
わざわざ火を止めてこちらへ駆け寄ってきてくれたり、お客さんにまで、大切なメンバーが帰ってきたのでちょっと待ってて下さい、なんて笑
そんな自由な仲間達が、私は大好きだ
その日は午後からお店を手伝って、皆で囲む夕食後
北「え、やばい笑 めっちゃ似合ってるじゃん笑」
翔吾「せやろ?着せた甲斐あったわ〜」
樹「ほんとですか?…いけるな」
健「目覚めないで?笑」
海「いや、樹ならアリですね笑」
買ってきたお土産を食べながら、いっちゃんの舞妓姿を見てワイワイと盛り上がっていると、向かい側のやましょうさんが私と隣の慎を交互に見ていて
山「ねぇ、二人は付き合ったの?」
「へっ…」
急な質問に一気に皆の視線が集まる
慎に助けを求めると、コクン、と小さく頷いて
慎「はい、告白したんで」
少し照れながらそう言うと、ふぅ〜!と男性特有の盛り上がりで祝福された
陸「…」
龍「…」
拓「…まぁまぁ二人とも笑」
北「フラれちゃったね笑」
「え?」
海「気付いてないし本人!笑」
唇を噛む陸さんは、あと少しAと夏の思い出作るもん、と小さく呟いた
…ここで過ごす夏も、あと僅か
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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました! (2020年1月11日 22時) (レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 蘭さん» 楽しみでたまらないです!待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています!楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
★ - また慎くんで書いてください! (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます!すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭 | 作成日時:2018年9月10日 1時