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「ん…あれ?」









目を覚ますと、そこはもう部屋の中で

開放感溢れる大きな窓からは、
朝の陽射しが差し込んでいた









「あ…ふふ笑」









お腹の辺りに感じる圧迫感の正体を見ると、やっぱりその正体は、慎の腕


肌は白めだけど、血管が浮き出ていて、触ってみるとゴツゴツしてて…


男なんだな、と感じる





顔を左上に向けると、スースーと寝息をたてて、あどけなく気持ち良さそうに眠る慎









「慎…朝だよ」









身体をそちらに向けて、同じように手をお腹の辺りに回してそう言ってみても、起きる気配はない



綺麗な頰へと手を伸ばしてサラリと撫でて、そのまま唇に指を這わせる


昨日、私慎と…









慎「…Aさん、朝から大胆」


「わ、起きてたの?」


慎「ん、今起きた」









ぱちっと目を覚ました慎は、そのまま私の手を取って自分の首へと回させて、寝たまま引き寄せて抱き締める









「苦しい〜笑」


慎「我慢してよ」









あれ…そういえば、私あの後どうしたんだっけ?









「ね、私あの…お風呂の後…」


慎「あー、あの後ねぇ…」


「な、何…」









身体を離してニヤリと笑う慎を見て、嫌な予感








慎「お風呂でそのまま気失っちゃったから、俺がタオルかけて布団まで運んで〜…」


「うん…」


慎「で、身体拭いてあげて、
浴衣着せてあげたんだけど…」


「申し訳ない…」


慎「慎好き、もっかいしよ?
って可愛く言うから…」


「え!!?」


慎「そのまま…こうやって、もう一回…」


「ち、ちょっと…まっ…」









いつの間にか私の上に跨っていて、押し倒されたような体制のまま、両腕を布団に軽く押さえつけられる








慎「ふ、なーんてね笑」


「ば、ばか!!!」









上から悪戯に笑ってみせて、
そのままゴロンと私の横へと寝転んだ









慎「そのまま力抜けちゃったからまじで焦った」


「逆上せたのかも…笑」


慎「無理させてごめん」


「ううん、大丈夫」


慎「よいしょ…おいでA」









起き上がると手を引いて、胡座をかいた脚の間に私を座らせて、下から見上げた









慎「俺と付き合ってくれる?」


「…やだ」






ニヤッと笑うと
腰をぐいっと更に近付けてもう一度






慎「嘘つき」


「ふふ笑 ……いいよ」








上から両手で顔を挟み込んで

" 恋人 "のキスを落とした

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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました! (2020年1月11日 22時) (レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
- 蘭さん» 楽しみでたまらないです!待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています!楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
- また慎くんで書いてください! (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます!すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月10日 1時

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