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旅館へと戻ると、既に食事の準備がされていて、京野菜や鯛などの絶品料理を二人で頂く
今頃きっと翔吾さんはいっちゃんの甘鯛を取って食べてるだろうだとか
壱馬は密かに翔吾さんの料理に手を付けてるだろう、なんて他愛も無い話
美味しいご馳走を堪能して食器が片付けられた後は、二人でゆったりと時間を過ごして…
慎「顔、にやけてる」
「にやけてない」
慎「緩んでる」
「緩んでない」
慎「……ふっ笑」
「何これ笑」
お互い真顔で言い争うこの状況に、
どちらからともなく笑ってしまう
慎「風呂、入る?」
「…うん」
慎「先、いいよ」
腕時計を外して机の上に置くと、一瞬で時刻を確認して、お風呂を勧めてくる慎
先にいいよ、って言われたけど…
どうしよう、離れたくない
慎「行かないの?」
「…行くよ?」
慎「ん、待ってる」
「…あ、のさ?」
手を伸ばして机の上のスマホを取りかけた腕をそっと握って、すがるように目を見つめると、ゆらりと瞳が揺れる
「…一緒に、入ろっか」
慎「…」
「…うそうそ、行くね」
慎「待って」
自分で言ってしまった事が急激に恥ずかしくなって、すぐに腕を離し、立ち上がって背を向けると、後ろから引き止められて
慎「…一緒に入ろ」
優しく後ろから抱き締められて耳元で囁かれると、身体の芯がぞわっと浮いたような感覚
「…うん」
そのまま手を引かれて露天風呂へと向かうと、慎は私の腰を自分の方へとぐいっと引き寄せた
そして、腰元からお腹のラインをなぞってゆっくりと頰へと手を滑らせると、そのまま上を向かせて、愛おしそうに唇を寄せてきて
ちゅ、と小さなリップ音を残すと、着ていたTシャツを男らしく脱ぎ捨てた
慎「自分で誘っといて…緊張してんの?」
「し、してな…」
慎「…ふ笑 かわい」
そう言ってまた始まる口付け
私が逃げないように腰元を引き寄せたまま、優しくも妖しく撫で上げるから、力が抜けそうになる瞬間に、両腕を自分の肩へと回させる
「…っ!」
腰元にあった手はいつのまにか私の服を捲っていて、回された両腕からすっぽりと脱がされていた
「そんな見ないで…」
慎「無理」
そのまま着ていた服をまたしても先に男らしく取り払うと、丁寧に私の服にも手を掛けた
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MAO - とても素敵なお話で、一気に読めました! (2020年1月11日 22時) (レス) id: 7e55f29c35 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 蘭さん» 楽しみでたまらないです!待ちきれません (2019年8月10日 16時) (レス) id: 772a3fabcd (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - ★さん» 物語が思い浮かんだら、再び慎君で書かせて頂こうと思っています!楽しみに待っていて下さったら嬉しいです(^^) (2019年7月19日 0時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
★ - また慎くんで書いてください! (2019年7月15日 21時) (レス) id: b78fe88ec4 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - shyboyz17mさん» 最後まで読んで下さり、こちらこそありがとうございます!すごく嬉しいです泣 (2019年3月25日 23時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭 | 作成日時:2018年9月10日 1時