１６話 ページ17
｢ここだよ、上から2行目の…｣
｢あ、ほんとだ…正しい解き方何だったっけ？｣
｢えっとー…｣
出久が前屈みになって、私に問題の解き方を解説してくれた。
＿＿＿＿はずだった。
｢おいデク…………テメェこんな所で何やってんだ？あ"？｣
けれど出久の解説は突然の爆発音と爆風に掻き消され、私は何も聞き取れなかった。握っていたはずのシャーペンが爆風によって吹き飛ばされ、私の数メートル右横で無残に転がっている。
ビッッ………………くりした……口から心臓出るかと思った…私そろそろショック死しそう…
｢カッッッ…、かかかっ…ちゃん……ぼ、僕はただAちゃんにちょっと問題の解説をしようかなって思ってただけで…｣
｢必要ねんだよどけ！！！｣
｢そ、そっか、じゃあねAちゃん。｣
｢………うん、ありがとう出久…｣
恐らく怒りLv5と思われる勝己が、鬼の形相でこちらへ近づいてくる。
私と出久はそんな勝己を見て冷や汗をかきながら、小声で会話をして、会話の後に出久はそそくさとその場から去っていった。
ああ…出久が帰っちゃった…怒ってる理由もわからない勝己と顔を合わせるのしんどいよ…トホホ…
怒ってる理由がわからない以上何を話しても一緒だろうなぁ…と思い勝己の顔を見てみると。
｢………貸せ。｣
｢…？？？｣
｢早くしろカス。｣
｢あ、うん。｣
勝己は、怒ってなかった。
怒ってないどころかいつもより眉間のシワが少ない。き、機嫌が良いって訳では無いんだろうけど…？どうなってるんだ？さっきまで怒りLv5だったのに…？
勝己は切島くんの椅子にどかりと腰を下ろすと、昨日のように私からノートを取り上げ、落っこちたシャーペンを拾い上げ、数学のノートに文字を書き始めた。
え〜……………？手伝ってくれる…？の？かな……？
｢わかんなかった所どこだ。｣
｢は？｣
｢あ"？お前がさっきデクに聞いたんだろうが！！｣
｢ここ、ここです。この問題です。｣
私が突然の勝己の発言に間抜けな声を零していると、またもボンッと目の前で爆発をされた為、慌てて質問に答える。
私がここ、と指で指すと、勝己はそれ以上何も喋らずにまた黙々と書き始めた。
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レルル - あ、すんません196って2乗でした死んできます (2018年7月31日 8時) (
レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
レルル - 4の4乗は196ですよ〜。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - ニッシー(=´∀｀)さん» コメントありがとうございます、楽しんでいただけて私も嬉しい限りです、今後も楽しんでもらえるように更新頑張らせていただきます…！ (2018年6月25日 17時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
ニッシー(=´∀｀) - 楽しい！ (2018年6月22日 21時) (レス) id: e4fd1957c8 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» 迷惑だなんて、そんなわけないです。私の書く作品を好きだと言ってくれて、その上リクエストをくれるなんて、全てのお言葉が嬉しかったです。応援もありがとうございます、コナさんの、そのお言葉一つ一つが励みになってます、今後も頑張らせていただきます…！ (2018年6月17日 0時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名取 | 作成日時：2018年6月12日 10時
