１１話 ページ12
｢勝己くんが迎えに来てくれたっていうのに、なんて顔してんのよA。｣
｢いてっ！｣
眉間シワを寄せているところを見られたのか、お母さんがべシンと私の頭を叩いた。
何も叩かなくてもいいのに…と思いながら勝己を見ると、勝己も私を見ていたようで目が合った。けれどすぐにフイッと逸らされた。
…私そんなに変な顔してたのかな…。
これ以上勝己を待たせるのは悪いため、なるべく早めに支度を終わらせ、勝己と一緒に家を出る。
｢またいつでも来てね〜勝己くん。A、いってらっしゃい。｣
｢ッス。｣
｢行ってきます…｣
バタリと玄関のドアがしまると、もうお決まりとなっているのか勝己はまたも私の手を握る。
今日は昨日より、何となくお互いの距離が近い気がした。肩が、触れそうで触れない。ぶつかったりしたら怒鳴り散らされるんだろうなって思って距離を取ろうとしても、すぐに勝己はさり気なく近づいてくる。
ぶつかったら怒るだろうに、なんで…？？？
勝己、何考えてるんだろう、分かったら、苦労しないけど…
｢勝己、そう言えばさ、ノート見たんだよ昨日の夜。｣
｢見て当然だろ、俺が何のために代わりに書いてやったと思ってんだ。｣
｢ふふ、確かに……まぁ、それでさ、見てて思ったんだけど、勝己のおかげで昨日の数学の授業内容すごく細かい所まで理解出来たんだよね。｣
｢…｣
｢ありがとう、今度お礼させて。｣
自分でもなんでなのかわかんなかったけど、ありがとう、と、その言葉を言うのに、たった一言…言うだけなのに、すごくすごく緊張した。
勝己がどんな顔してるか恐ろしくてゆっくり覗いてみたけど、勝己はそっぽ向いてて顔色を伺うことも出来なかった。
迷惑じゃなかったら、それだけでいいんだけどさ。怒鳴ってこないってことは、迷惑じゃないのかも…？
｢礼なんかしようとする暇あるならテストで100点取ってみろや。｣
｢そんなに簡単に取れたら苦労しないよ…｣
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レルル - あ、すんません196って2乗でした死んできます (2018年7月31日 8時) (
レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
レルル - 4の4乗は196ですよ〜。 (2018年7月31日 7時) (レス) id: dcaaa97ec7 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - ニッシー(=´∀｀)さん» コメントありがとうございます、楽しんでいただけて私も嬉しい限りです、今後も楽しんでもらえるように更新頑張らせていただきます…！ (2018年6月25日 17時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
ニッシー(=´∀｀) - 楽しい！ (2018年6月22日 21時) (レス) id: e4fd1957c8 (このIDを非表示/違反報告)
名取(プロフ) - コナさん» 迷惑だなんて、そんなわけないです。私の書く作品を好きだと言ってくれて、その上リクエストをくれるなんて、全てのお言葉が嬉しかったです。応援もありがとうございます、コナさんの、そのお言葉一つ一つが励みになってます、今後も頑張らせていただきます…！ (2018年6月17日 0時) (レス) id: 100ff026ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名取 | 作成日時：2018年6月12日 10時
