防 弾 警 察 _____ III

149 NJ ページ49

_____ ナムジュン









皆から少し離れた浜辺に腰掛けた時、後ろから騒ぐ
Aちゃんの声が聞こえる。









同じように騒ぐジミンやテヒョン、グガ達をすり抜けて
横にドカッと座り笑顔でこちらを見たホソクが居る









ホビ『ナム。……何か悩んでんの？』









昔から、こいつは勘が鋭くて、特に特捜メンバーの
事になると人一倍その勘の鋭さを発揮してくる









『悩み……程でもないけど、少しね考え事。』









ホビ『Aの事………でしょ？』









『まぁ、そうだな。』









ジニヒョンの父である総監の事を調べた時に出てきた
Aちゃんのあの事件の真実。









ずっと両親だと思っていた人が本当は両親では無く
いとこのおじさんとおばさんにあたる人だった









ホビ『……ほかに何か知ってるんじゃないの？』









『流石、現場に出てるだけあるな。』









ホビ『…ま、言える時が来たら言ってよ。俺は

ナムの味方だからな。よ〜し、ウミガメ探してくる！』









そう言って、離れた場所に向かうホソクの後ろ姿を
見て、頭の中に過ぎるあのこと









Aちゃんの両親は、今現在も行方不明。


どこかの噂で、幸せに暮らしてるとかどうとか
確証のないものはあったけれどそれを伝えて彼女を
惑わせたり苦しませることはしたくない。









だけどね…………もう一つの事実があったんだよ、









携帯を開いて、宛先をジニヒョンに設定する









"元総監は、黒幕じゃない。ジニヒョンの母を
殺したのは別にいるんだ。"









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