防 弾 警 察 _____ III

126 HS ページ26

_____ ホソク









ジン『……これだから現場は嫌いなんだよ……。

こんなの…心が痛くて辛いよな。』









そう言ったジニヒョンの目線の先には恐らくここの
従業員である人達が逃げ遅れたのか撃ち殺された跡が
まだ生々しく残されている










『確かに…でも、キリないですよ。こんなの。

とにかく先へ進みましょうか。』









溜息をつくジニヒョンを後ろに前へと進んでいくと
奥の方に光が見える。あれは多分お店に繋がっている









そちらの方に足を向けて進んでいくと、右手に
黒いカーテンで覆われたところがあった。
そこに何故か不信感を抱き、いつでも反応できる様
身構えてそのカーテンを勢いよくめくる









ジン『…………ホソク…』









『…ヒョン、ちょっと待っててくださいね』









ジニヒョンにしては珍しいか細い声で俺を呼んで
その声に振り向かず、カーテンの奥に続く少し
入り組んだところへ足を踏み入れようと自分の足を
確認した時、ある異変に気がつく









『……ジニヒョン。今日のズボンは黒でしたよね』









ジン『何言ってんの。今日は、"グレー"のスーツパンツだよ』









俺の後ろに立つのは、ジニヒョンではない。









その瞬間思い切り裏拳でそいつの顔に思いっきり
振りかざしすかさず振り向くと、顔を抑えている
仮面を付けたやつと、ジニヒョンに銃とナイフを
突きつけている仮面が一人









『お前達………っ、、ジニヒョンから離れろ』









そう言っても無反応なのはわかり切っていた。
だから、蹲る仮面の奴の手をひねり揚げて、
そいつに銃口をつきつけて同じような態度を取る









すると次第に、相手の銃口がジニヒョンではなく
俺に向いたのを確認してその引き金を容赦なく
引いて









しばらく静けさを取り戻していたココに、
大きな銃声音が鳴り響いた









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