防 弾 警 察 _____ III

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_____ ユンギ









『……んだよこれ………、、クソ野郎』









西の入口に入るとすぐブランド名が連なるお店の
フロアがありそこを抜けていくと二階へ繋がる
エレベーターがある。









そこに足を踏み入れた瞬間、山積みにされた
男女か、成人か子供かもわからねぇくらいの量
が目の前に広がる









銃を腰から抜き取りまだライトアップされて
綺麗に並べられている洋服やアクセサリーを横目に
奥へと足を進めていく









『……これって、、、、』









丁度ブランド店の終盤に差し掛かった頃、
通路の真ん中に置かれた小さな電話









『…キッズケータイか………。っ、、！』









そのキッズケータイの待受画面には先程、
Aに子供が取り残されたと、助けてくれと
お願いをした女と子供の写真。
見るからに親子と取れる、イコールこの携帯の
持ち主は、このガキンチョ









進めていた足を、西入口のすぐ側まで戻して
山積みにされた遺体を確認していくが、それらしき
子供は見当たらない









『…あ〜ぁ。先手取られちまったか……っ、』









恐らく、生きてるなら人質としてここを襲撃した
犯人の元にいるに違いねぇ









そう思い、再びその足を奥に向けた時に、
真正面に立っていたのは、やはり









『仮面のクソ野郎……お前らだったか』









黒づくめの仮面の奴は左手に真っ赤に染った
刃物を持ちポタポタと床に赤い水溜まりを作っていく
うん、とも、すん、とも言わねぇこいつ今すぐ
その頭ぶち抜いてやりてぇ…









『お前を倒さねぇと、その先には進めねぇってか……

おもしれぇな。……とことん付き合ってやるよ』









抜き取ったはずの銃は、もう一度腰に治すと
それをみた仮面の野郎も刃物を横へ投げ飛ばす









それを合図に、俺と仮面の野郎の足は素早く
前へと前進した









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