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零君がカチッカチッと配電盤にある電気を付けたり消したりしている
『…もしかして、モールス信号?』
「流石だA、その通りさ!このコンビニを通りかかった誰かが、このSOSに気づくかもしれない」
『一般庶民はモールス信号なんて覚えていませんよ』
「だが、可能性はゼロじゃない。やるだけの価値はある」
零君の眼は本気だ
その時
扉の奥で、明るい声が聞こえた
「「チョリーーッッス!!!」」
その掛け声と共に、ワァワァと盛り上がっていく室内
「…おい、やけに騒がしいが、どうなってんだ?」
『声に聞き覚えが…』
「待たせたな!ゼロ!!…えっA!?!」
扉が開き、光が室内に入る
「ヒロ!」
『ヒロ君!ご無沙汰してます』
なんで?っと伊達さんが言えば、零君のモールス信号に気づき仲間と共に助けに来てくれたようだった
「ほらな」
零君が得意げにウインクをした
よく見ると、研二君と陣平君もいる
あ、目が合った
「はぁ!?んでいんだよ!!」
「やっほ〜Aちゃんじゃ〜ん!!トラブル体質変わってないねぇ!」
ガタイの良い男に絞め技をキメながら話しかけてくる懐かしい人達
落ちてる、落ちてる相手!!
ふと、周りを見ればヒロ君達が呼んだ人達が相手を拘束している中、ゆっくりと、しかし確実に異様な動きをしている男が1人いた。誰も気づいてない様だ。
男の目線の先には、盛り上がった布がある
僕は考えるより先に走り出した
しかし、男は僕に気づき、動きを早め隠されていた拳銃を取り出してしまった。
思わず舌打ちをする
いや、まだだ。相手は体制を崩している
零君達も男の動きに気づいているだろう
『っ!!』
僕は男の正面を走り抜き、拳銃を持っている手を蹴り飛ばした
男はそのまま走ってくるとは思っていなかったようで、アッサリと拳銃を手放す
「っ確保!!」
直ぐに零君が男の腕を掴みあげ、床に伏すように抑えこんだ
『ありがとうっ…ございます』
短い距離だったのに、変に汗をかき息が上がってしまう
「いや、こっちこそ、気付かなかったよ…お手柄だ、A」
「そうだね、ごめんな危険な目に合わせて、俺達がいち早く気づくべきだったのに」
零君とヒロ君に褒められ、ちょっと照れてしまった
「甘やかすんじゃねぇよ零!ヒロ!」
「頼るって前に約束したよねぇAちゃん?」
『…』
背後では、明らかに怒っている人が2名
僕は振り返られないままでいた
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アカイカ - 朱夢さん» ありがとうございます!✨ (2022年6月5日 21時) (レス) id: 64c8d779ad (このIDを非表示/違反報告)
朱夢 - とても面白かったです‼️寒暖差激しいですが頑張ってください。 (2022年5月24日 19時) (レス) id: af58c4fc49 (このIDを非表示/違反報告)
アカイカ - しおポンさん» ありがとうございます…!ハチャメチャに嬉しいです! (2022年5月16日 17時) (レス) id: 64c8d779ad (このIDを非表示/違反報告)
しおポン - 作品、拝見させて頂きました、、、!これからどんな風に主人公君が成長していくのか楽しみです! (2022年5月16日 1時) (レス) @page15 id: 6db5cc4293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカイカ | 作成日時:2022年5月13日 21時