16 ページ16
朝、美味しそうな匂いにつられ、瞼を擦り起き上がる。今日の朝ごはんは和食らしい。
お腹を空かし階段を降りれば、そこには細身の知らない男が立っていた。
……え？
「おはようございます、A様」
『…』
細身の男は僕に対し柔らかく微笑み、完璧なお辞儀をした。その姿は洗練された執事の様で思わず見惚れてしまうほどだ
…いや、おかしいよね？正気に戻って僕
状況を把握出来なさすぎて、頭が働かない。
不法侵入？え？取り敢えず警察に通報した方がいいのか…？てかA様！？どういう事！？
僕が混乱するなか、ヒョコッと母さんがキッチンから顔をだした
「Aちゃーん、朝ごはん出来たわよ！運ぶの手伝ってちょうだい！」
『ちょっと待って！？』
何で普通にしているんだ母さん!!!
この後、母さんと細身の男と一緒に朝ご飯を食べた
何が何だかわからず、折角のごはんは味がしなかった…
『いや説明！誰この人！！』
朝食を食べ終わり暖かいお茶を飲んでホッとしていたが、現実逃避は永遠には続かず正気に戻ってしまう
「あら、覚えてなぁい？Aちゃんが産まれた時に立ち合って、お召し物も替えてくれたのよ？」
いやそんな産まれたてホヤホヤの時なんか覚えてないし！細身の男はずっとニコニコで僕の事見てるし！怖いし身に覚えが無さすぎる！
「実はね、母さん。近々海外出張が決まっちゃって…言ってなかったんだけど、私元々海外で仕事してたのね、それでそろそろ戻らないといけなくなって」
…ごめん母さん、海外で仕事してた事はバレてたよ。だっていつも色んな国の言葉でパソコンの向こうの人と話してたじゃん
母さんの海外出張と、この謎の男との関係が今だに理解できず首を傾げる
「それでね、理由は詳しく言えないんだけど、Aちゃんを海外に連れて行く事ができなくて……だから！Aちゃんのお世話をしてくれる住み込み家政夫を見つけて来たのよ！ね！」
「はい、私は碧葉誠一と申します。これからよろしくお願いしますね、A様。」
ニコッと良い笑顔を向けるお兄さん…碧葉さんと、パンパカパーンと手をクルクルさせて紹介する母さん
『…………とりあえず、様付けやめて下さい』
僕はキャパオーバーで、考える事を放棄した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 792人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アカイカ - 朱夢さん» ありがとうございます！✨ (2022年6月5日 21時) (
レス) id: 64c8d779ad (このIDを非表示/違反報告)
朱夢 - とても面白かったです‼️寒暖差激しいですが頑張ってください。 (2022年5月24日 19時) (レス) id: af58c4fc49 (このIDを非表示/違反報告)
アカイカ - しおポンさん» ありがとうございます…！ハチャメチャに嬉しいです！ (2022年5月16日 17時) (レス) id: 64c8d779ad (このIDを非表示/違反報告)
しおポン - 作品、拝見させて頂きました、、、！これからどんな風に主人公君が成長していくのか楽しみです！ (2022年5月16日 1時) (レス) @page15 id: 6db5cc4293 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アカイカ | 作成日時：2022年5月13日 21時
