牛鬼組の雪童子

48話 ページ12

急遽開かれた奴良組緊急総会は奴良組本家への批判でまとまる訳がなく終わった＿＿＿＿＿＿＿









「内にあっては反勢力、外にあって他の百鬼夜行の侵攻。…内憂外観とは、まさにこの事ですな」









達磨がポツリとつぶやく







「無策のように振る舞い、味方にも手の内を見せない。リクオ様のお考えはそんなところですかな」
「内通者がいるとお考えで？」
「そこまでは言ってないだろう」









牛鬼の言葉に目を鋭くする鴉天狗。
だがそれにリクオは答えを返さない









「まったく…一ツ目の奴め。組を思うだの何だの抜かしおるなら協力して然るべきだろうに」
「…それはその…ボクが頼りないのがいけないわけだし…」








「昔はあんなヤツでは無かったのですがなぁ…」









大きなため息が3つ聞こえたリクオは苦笑した









「…変わってしまったな。色々と…」








妖怪全てが好意的なものばかりでないのは知っている。当然反発もある









それでも僕はまとめなくちゃいけない









ボクは…僕は、奴良組の若頭なんだから

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