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ーー帰りの時間がやってきた
荷造りを終えたナイトレイブンカレッジの生徒が次々と大講堂に集まった
「修学旅行が終わったこの感じ…ううっ、寂しい」
ユウはわんわん言いながら、
荷物を運んだ
ナミも寂しさを胸に抱いていた
「世話になったな」
マレウスはノーブルベルカレッジの生徒にそう告げ、闇の鏡を抜けた
次々にそれに続いていく
ナミも足を進めた
「待て。ナミ」
その背中をロロが止める
「お?」「お?」と副会長と補佐が反応する
「これを持っていくがいい」
ロロはナミの手にハンカチを握らせた
ナミはその柄にビックリし、首をふった
「いい。スペアはたくさん持っている。…また泣かれても困るし、お前が持っていろ」
ロロはナミにハンカチを渡した
ナミは“ありがとう”と礼を言う
「私が隣にいなくて寂しくなるだろうな」
ロロは意地悪に笑った
そう…ナミはロロの誘いを断ったのだ
ナミの居場所はナイトレイブンカレッジだったから
しかし、
ナミは腕を組み、ロロを不思議そうに見つめる
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ーーー“あなたもじゃないんですか?”
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作者名:真灯 | 作成日時:2022年11月27日 10時