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その鏡をくぐれば、
すぐに鐘楼の上へやってこれた
最上階の一個下であるが
「ふむ…鏡の番人はこういうことができるのか」
ロロはナミの魔法に関心していた
「お前さんたち…朝早くないかい…？」
と、そこへ、ガーゴイルが眠たげな声でやってくる
ナミはぺこり、と頭を下げる
そして、ロロを最上階へ連れて行く
すると同時に、花の街の向こうから日の出がやってきた
「間に合った」
ロロは目を見開く
朝日がナミたちを照らした
「存分に見るといいナミ！花の街の朝日は格別だろう！」
ロロは目を細めて、喜んだ
花の街の趣ある建物と照らす朝日
とても素晴らしい絶景だった
夕日のときもすごかったが、朝日は空気も美味しいため、五感がやわらぐ絶景だった
ナミは景色を眺めるロロの隣に並ぶ
そして首を傾げた“どうしてここへ？”
「ん？なんだね？何を伝えたいのかまったく分からんから、見つめてくるな」
ロロはプイッ、と顔を逸らした
ナミは苦笑する
けれどその答えはすぐにわかった
「どうしてもお前にこれを見せたかったのだよ…見せれてよかった」
ロロの表情はやわらかかった
ロロがナミをここへ連れてきたのは、ナミに自分のお気に入りの景色を見せたかったからだ
「花の街も案内できたことだし、私は満足だよ」
ロロは安心したように、ホッと息をついた
「ナミ…少し馬鹿な行動を取るが、目を瞑っていてほしい」
ロロはナミを見つめた
そしてナミに手を伸ばし
背中に手を回した
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「ここに残ってもいいんだぞ…？」
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作者名：真灯 | 作成日時：2022年11月27日 10時
