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けれど、別れはやってくる
「いいから!次の場所へ行くぞ!」
まだ子山羊と離れたがらない半べそのナミを、ロロは強引に引っ張った
「朝日が昇ってしまう」
ナミは子山羊に何度も振り返った
そして泣きながら手をふっていた
「まったく…」
ロロはそっとナミの頬にハンカチをかざした
ナミは目を細め、そのハンカチに涙をこぼーー
「!?」
ナミはロロが手に持っているハンカチが、ロロが大切にしていそうなハンカチだと気づき、
顔を引っ込めた
「な、なんだ!?いいのかね…」
急に表情を引き締めたナミにロロはびっくりする
泣き止んだからまあいい、とハンカチをポケットにしまった
、
、
そして花の街を観光し終えた
ロロたちがやってきたのは、鐘楼だった
「時間がないな…もう少しで日が上がってしまう」
ロロは鐘楼の前で足踏み
ナミはハッ、とあることを思い出す
くいくい、とロロの服を引っ張った
「なんだね?今、考えているところだからおとなしくーー」
ナミは魔法で出した鏡の鐘楼に立てかけた
「鏡?」
ロロは首を傾げる
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作者名:真灯 | 作成日時:2022年11月27日 10時