モノクロ 【鬼ヶ崎カイコク】

第45話 ンなものない ページ47

忍霧「路々森」

深刻そうな声色で忍霧君が話す。

忍霧「なぜ、そんなものを持っている…？」

ユズ「………知らないのかザッくん。最近は夜道も物騒なんだぜ。イマドキの女子はみんな痴漢防止に『マイ・ポイズン』を所持している」

忍霧「マ、マイ・ポイズン…！？
し…知らなかった…俺は男子校だから…」

アンヤ／貴方「ねーよ！！」

貴「最近の女子が痴漢防止に持ち歩いてるのは、防犯スプレーか、小型のスタンガンだ！！」

アンヤ「女子の方が何倍もおっかねーじゃねーか！！」

ユズ「ひーみんも、ユイユイもこうして武装しているだろう。何事も用心なのだよ。ね、ひーみん♪」

何故だろうか、私の頭の中にはスウェーデン生まれのアイツがいるぞ？あれ、出身スウェーデンだっけ？

ヒミコ「そうですね…自己防衛は大切です」

貴「自分の身は自分で守るのが普通ですからね。自己防衛位はしないと…」

アンヤ「テメーらは過剰防衛！！」

『ピン・ポン・パン・フェ〜〜〜〜〜〜』

この声は…

『グッモーニン！パカでございます。第4ゲーム開始から一夜が明けましたね。皆様、ご健勝でなにより』

若干2名がイラッとしだし、空気が悪くなる。

アンヤ「おい、ヒミコお茶！」

ヒミコ「は、はひ」

貴「イラつくのは分かるけど抑えろよ」

アンヤ「うるせーっ！」

『わ…我が愛しの伊奈葉様にそのような亭主関白な…羨ましい！！』

羨ましいのかよ

おにーさん「おう、これ放送切れねェのかい」

ユズ「堪えるにゃ、カイさん」

『さて、本日はめでたいお知らせです。リアル実況開始から1週間。なななんと再生数が500万ビュー達成しました！！

ナカノヒトゲノムリアル実況において、こちらは歴代1位の再生スピード。栄えある13番街担当として私たいへん誇らしく…おもっ…

ズビ────』

アンヤ「…おい…………マジ切ろーぜ。食事中だっつの」

貴「耐えろ。死ぬ気で」

アンヤ「根性論か」

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