モノクロ 【鬼ヶ崎カイコク】

第37話 ピンチ ページ39

人喰い花に変わったカリンちゃんモドキがギリギリとアカツキ君を食べようとしていたため、
私とアンヤ君は同時に走り出した。

アカツキ「い、痛い。俺は美味しくないです」

アンヤ「この野郎」

上からガツンと殴るアンヤ君。私はアカツキ君のひっペがして後ろにまわす。

貴「アンヤ君、離れろ！！」

スタンガンをだし、アンヤ君が離れたのを見て人喰い花にスタンガンを突きつける。

貴「くらえ」

────バチバチバチ

アンヤ「なにしてんだテメーは」

アカツキ「すみません」

貴「男ならこれぐらいで泣くな」

アカツキ「はいいい」

アカツキ君の腕を片方ずつ掴み人喰い花が見えなくなるまで引っ張って走った。

アカツキ「……？Aさん手熱くないですか？」

貴「平熱です。階段見えてきたよ」

アカツキ「本当ですね！」

このまま階段まで走ろうと思った。けど、できなかった。

アカツキ「アンヤ君？」

アンヤ君がいきなり青い顔をして座り込んだのだ。

貴「大丈夫？肩かそうか？」

アカツキ「やっぱり具合悪いんじゃ」

アンヤ「…………い…から先…に………」

そう言ってアンヤ君は倒れてしまった。

アカツキ「アンヤ君、アンヤ君！！」

貴「アカツキ君！！」

迫り来る人喰い花のツタ。私は2人の前に庇うように立ちスタンガンを構えた。

が、ツタで弾き飛ばされてしまい舌打ちをして前を向くともう、目の前に人喰い花が迫ってきていたのだった。

アカツキ「Aさん！！」

もうダメだと思い私は目を瞑った。

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