35,『行くに決まってますよ。』(鬼灯) ページ37
〜鬼灯side〜
イ)オイオイ、何だか湿っぽくなってきやがったなァ。
サ)天地万有の大神、アマテラスさま!どうか封じられた塞の芽を物の怪どもの呪縛から開放し、このナカツクニに再び自然を取り戻しては頂けないでしょうか?
ア)良いよ(即答
イ)早っ!!!!
サ)この通り、塞の芽の場所は〈地図に書き記して〉おきます。
嗚呼…こうして話す力さえ尽きて参りました。どうか…どうか、この願い、聞き届け給え…
アマテラス大神よ、貴方に花の香の守りがあらんことを!
そう言い残し、サクヤ姫様は消えてしまった。
ア)…さぁ、こっから先は何があるかはわからない。それでも二人は来る?来ない?
イ)行くに決まってんだろォ!!それにオイラはお前の筆技を…。
ア)…盗むんだっけ?
イ)オゥ!!
ア)……鬼灯はどうする?無理に来る必要は無いし、それに…
鬼)何言ってるんですか、行くに決まってますよ。折角面白くなって来たんですからね。
ア)良し、決まりだな!
鬼)てか何でここまで来たのにそんな事聞くんですか。そんなに邪魔ですか?
ア)違う。ただ…、こっから先は何が起こるかわからない。ここはまだ神木村だから良いけど場所によってはかなり危なくなる。だから…(鬼)ソイヤッ!(ベシッ)痛ァッ!!!!
鬼)今更何言ってんですか。全く…。そんな事言ってる暇あったらとっとと先行きましょう。
ア)えっ…ちょっと待ってよ!
全く、アマテラスさんはいらない心配ばっかりですね…。
まぁ確かに面白いと言うのも旅の同行する理由ですが…。
どうしても気になった事がありましてね。
それはまた今度にしましょう。
イ)あ…あれェ?
鬼)どうかしましたか?
イ)ここが大野原〈神州平原〉さァ…と紹介しようと思ったら…。
ア)イヤな雰囲気が漂って来るってとこか。てか酷い有様だな…。ここがあの神州平原?
鬼)地図に記された塞の目はどうやらあの木ですね。
ア)……!…行こう。
イ)行くってどこに?
ア)あっち。
そう言いアマテラスさんが指さしたのは〈花咲谷〉と呼ばれる場所
ア)あそこに“いる”
イ)…え?どういう事だィ!?
ア)良いから、行くぞ!
花咲谷に一体誰がいるのでしょうか?
とにかく今はついてくしかありませんか。
36,『…あれが妖怪?』(イッスン)→←34,『…それで、サクヤ姫様は一体どうしたのですか?』(鬼灯)
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作者名:迦楼羅炎 x他1人 | 作成日時:2015年4月3日 22時