乃木坂46とわたし。

#未央奈とわたし。/不遇なんて言わせない。 ページ40

堀side


「ふえっ、未央奈ぁ。ｸﾞｽｯ」

私の腕の中で泣きじゃくるA。

こうなったのは遡ること約30分前。


それは握手会中の出来事だった。


男「お前なんか要らないんだよ！」


突如会場に響いた怒号。

その声はAのレーンからのものだった。

ざわめくファンと焦ったように動くスタッフさん。

男は刃物を持っていた為、握手会は中止。


「ふえっ、未央奈ぁ。ｸﾞｽｯ」


パニック状態の4期生は1期生の方に任せ、私達2期生はAを落ち着かせる。


鈴木「大丈夫だよ。」

「2期生の足を引っ張ってるって言われちゃった。」

純奈「なんで！？」


純奈が声を荒らげるのも分かる。

新シングルでセンターに選ばれたAは2期生の希望でしかない。


堀「私はAがセンターで凄く嬉しいよ？」

「…ほんとに？」


みんなが頷く。


「…うん、ありがと。頑張る！」

渡辺「そうじゃなくっちゃ！」

「んー、未央奈、おんぶっ！」

堀「もう、しょうがないなぁ。」


多少の我儘くらいちょちょいのチョイ。

そんな私はきっと相当なA中毒。


北野「あー！未央奈とAがラブラブしてるー！」

新内「もー、日奈子！みんなそっとしておいたのに！」

北野「えーだってー！」


ほら、Aの周りはいつも笑顔で溢れてる。

Aは最高のセンターだよ。


うちの彼女は今日も可愛いです。


to be continued……

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