乃木坂46とわたし。

#佑美とわたし。/可愛いをちょうだい。 ページ29

Aside(乃木坂461期生)


今日は卒業した若と花火大会に行く。

私は、若に可愛いって言って欲しくてピンクの浴衣を気付けてもらった。

可愛いって言ってくれるかな？


「若、お待たせ！」

若月「っ！行こっか。」


あれ、なんも言ってくれない。

もしかして、変！？


「若、黒の浴衣似合ってるね！」

若月「そう？ありがと。」


アピールしても言ってくれない。

悲しい…


若月「何食べたい？」

「んー、綿あめ！」

若月「ん、分かった。買い行こ？」


こうやって私に合わせてくれるあたり優しい。


「ここどこ？」


私、三好A、21歳、絶賛迷子です。

周りを見渡しても、人、人、人。

携帯も生憎充電切れ。

あー、折角の花火大会が。

人多いし、なんか泣きそう…



若月side


若月「どこ行ったんだよ…」


Aが居ない。

気づいたらはぐれてしまった。

あー、手繋いどけばよかった…

ビビリなAは今頃泣きそうになっているに違いない。


若月「A！」


本道から離れた木陰に可愛い浴衣姿が。


「っ、わかぁ……」


私を見つけるなり抱き着いて泣いているA。


若月「ほら、泣かない泣かない。」


頭をポンポンと叩く。


「ごめん。」

若月「大丈夫、怖かったね。ほら、花火始まっちゃうよ？行こっ！」

「うん！」


浴衣姿のA、ちょー可愛い。

可愛いなんて言葉、照れて言えなかったけど。

隣を歩くAが何だか儚くて捕まえるように手を握った。


「ん？」

若月「ほ、ほら手繋がないとまたはぐれるでしよ？」

「ふふ、ありがと！」


今の笑顔は反則だよ…！


「ねえ、」


Aは指を絡め直すと


「浴衣、似合ってる？」


なんて可愛いこと聞いてきた。


若月「っ、似合ってるよ。」


大きな花火が盛大に打ち上がる。


若月「可愛すぎて、誰にも見せたくないくらい、似合ってる。」

「っぇ！ んん！…わかぁ。」


顔を赤くしたAが愛おしくて思わずキスをした。


若月「綺麗。」

「ね。」

若月「違うよ、Aのことね。」

「な！？ば、ばか。」


悪態をついていたAは花火を見るなり


「うわぁー、きれーい。」


なんて呟いから意地悪して


若月「私のこと？」


なんて聞いてみた。


「ち、違うわ！花火！」


仕掛けてきたのはそっちなのに茹でダコ状態のAが可愛すぎてもう一度口付けた。


「んん…！佑美…」

若月「ん？」

「好き、だよ？」


うちの彼女は今日も可愛いです。

to be continued……

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