雨(相手:場地さん、同級生) ページ1
今日もいつもと変わらない1日だと思っていた
ただ、朝から雨であんまり気分が上がらなかったってこと以外は、普段と変わらない日常だ
気分転換にした何気ない質問が、思いがけない答えにたどり着くなんて、この時の私は思ってもみなかった
お互い傘を持っておらず、雨宿りという名目で、放課後の教室に私と場地くんは2人で残っていた
『場地くんって好きな人いるの?』
「おー、いんぞ」
『それって私が知ってる人?』
「知ってるってか、お前だけど」
『…え?』
一瞬、彼の言葉の意味が理解出来なかった
「だから、お前だって。…何回も言わすなよ、恥ずかしいだろ」
『あ、うん…ごめんね?』
いきなりのことでパニックになった私は、何故か謝っていた
「…んで?返事は?」
『え?』
「あれでも一応告ったつもりだったんだけど?…返事くれねーの?」
はっきりと言葉で『好き』とは言われてない為、まさかあれが告白だなんて思わなかった
だけど、返事は?なんて言われたら、生憎私には、この選択肢しか持ち合わせていないのだ
『あの、えっと、わ、私なんかで良ければよろしくお願いします』
動揺しまくりで、何回か噛んだけど、場地くんは気にしてないのか、私の頭を撫でながら、優しくこう告げた
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作者名:愛@14時間後の麺はパスタ | 作成日時:2023年1月30日 1時