Believe in yourself ページ29
「…とりあえず落ち着け」
これ…私が質問する側じゃなかったのか
完全に相手のペースにのまれている
「あっ…ごめん
君が質問してたんだったね…」
その声からは恥ずかしさが滲み出ている
「ロストギアを使う代償で少し心当たりがあった」
以前キュアスピアーと戦った時ロストギアが暴走し力に呑まれた
その時からか、身体の動きが鈍くなる不思議な感覚が起き始めた
一瞬身体が動かなくなるような…そんな感じ
敵と戦っていた時は腕から手にかけて感覚が無くなったり、痛みを感じないこともあった
その時を思い浮かべながら話した
「ロストギアのせい…だね」
「やっぱそうか…ということはこのままだと影響が…」
進行する、という前にそんなことはさせまいと力強い声が遮った
「ロストギアの影響、全部リセット出来る方法がある!って言ったら乗る?」
全部…リセット?!そんなのアリかよ…
さらに口車に乗せるように続ける
「しかも…今よりも更に強い力を得られる!と言ったら?」
最初、コイツふざけてんのかと思った
そんな旨い話があるわけがない。
それに色々と私の事を(勝手に)知ったばかりだろ…
そんなのに騙されてたまるか…誰が乗るか!と喉のところまで出かかったが、口からその言葉が出ることは無かった
突然私の頭の中に“外”の様子が流れた
優が命懸けで闇に呑まれた澪を止めている、そんな状況だった
おそらく七虹輝が知らせてくれているんだろう
私が決めろ、というのか。
「これが、君に出来ること全部
リセット出来るのも今より強い力を得られるのも本当だよ…嘘じゃない
でも真の力はいつか自分で掴み取らなきゃ意味がない…
今回は私がサポートするから安心して」
本当に安心できる、そして自信に満ち溢れた笑顔だった
優みたいに、コイツになら背中を預けられる
そう思えるくらいに
「お前最初から…」
私は察した
真の力というのも気になるが…まさかアレを使う気なのか
彼女はうん、と首を縦に振る
狙いが分かったところで私が何を言っても七虹輝は考えを曲げることはないだろう
だったらその話、乗ってやる!
「分かった、アンタを信じる」
「ありがとう」
“私を信じてくれて”
心の中にこの言葉が響いていた
「それじゃ行こう!」
七虹輝が伸ばすその手を取り、私達は輝く光を目指した
その道すがら
綺麗な純白の翼が背中に生えていて、嫌なことも何もかも頭の中から消えて身軽になったような感覚だった
5人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニチアサ大好き(プロフ) - 雪華さん» ごめんなさい、知らないです (2020年10月17日 22時) (レス) id: f2da55ccdf (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - ツイステは知ってます? (2020年10月17日 19時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
ニチアサ大好き(プロフ) - 星猫さん» ごめんなさい、よく知らないです… (2020年7月13日 18時) (レス) id: f2da55ccdf (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - トランスフォーマーprimeは知ってます? (2020年7月13日 18時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ニチアサ大好き(プロフ) - そうですね、ハマったこともあり参考にしたかもしれません (2019年1月31日 20時) (レス) id: 4a4d7842a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ニチアサ大好き | 作成日時:2016年6月13日 14時