求めるひかり ページ3
〜優視点〜
『だから
もう……このまま……消えて…────』
?!
負の連鎖が止まらない…
まだ輝に声が届いてないんだ…
それでも…やる!私がやらなきゃ…!
届くまで手を伸ばし続ける
そうすればきっと───!
目の前に果てしなく広がる闇に向かって思いっきり叫んだ
『輝ーーー!ダメだよ消えちゃ!!』
『……?……
何か聞こえる』
!!
うっすらとだけど輝の意識が戻りだしてる…!
このまま……行けば!
“輝…頑張って…”
『ひかりーーー!!』
『……誰……?
私を呼ぶのは……』
私は無我夢中で輝に呼び続けた
そこにあるのは
『───輝に……届いて!!』
この思いだけ。
どんどん暗闇を突き進んでいるように感じた
まるで、どんな強い闇でも追い払える光になったみたいに───
〜輝視点〜
暗闇にひとつだけ…遠くに輝く小さな光
これに無性に縋りたくなった
理由なんてない…ただひたすら…
追いかけて、掴まえて、自分のものにしたくなった
『できるよ…輝なら…』
ふと頭の中に声が聞こえた、気がした
そうか……
私は希望が…あの光がほしい…
光になりたいんだ……
例え小さくても暗闇に輝く
強く優しい光に────
絶望に沈んだ今なら分かる……
でも
『どうすればいい……?
どうすればあの光に届く…?
どうすれば……
お願い……誰か…教えて…』
すると、問いに答えるように頭の中に響く声は言う
『手を伸ばして…!
あの光を……自分を信じて…!』
『信じる……?』
私にそんなことができるの?
信じることなんて……
無駄だ、ともう一人の自分が答える
でも、もうひとつの声は不安など感じさせないくらいの勢いで言い切った
『大丈夫!!
私は信じてる…!
この世界で出逢った今の輝を!』
光が…近づいてくる
今まであんなに遠くにあったのに
『だから…輝も信じて!!』
近づくたびに姿がはっきりと見えてくる
「……優……?」
声に出すと、動かなくなっていた身体も動き、同時に忘れかけていた記憶も思い出した
その光は間違いなく優だった
「優……優!!」
私は無我夢中で光に──優に手を伸ばし続ける
だが闇が追い掛けてきて再び私を飲み込もうとする
『ひかりーーーー!!』
「ゆうーーーー!!」
5人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニチアサ大好き(プロフ) - 雪華さん» ごめんなさい、知らないです (2020年10月17日 22時) (レス) id: f2da55ccdf (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - ツイステは知ってます? (2020年10月17日 19時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
ニチアサ大好き(プロフ) - 星猫さん» ごめんなさい、よく知らないです… (2020年7月13日 18時) (レス) id: f2da55ccdf (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - トランスフォーマーprimeは知ってます? (2020年7月13日 18時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
ニチアサ大好き(プロフ) - そうですね、ハマったこともあり参考にしたかもしれません (2019年1月31日 20時) (レス) id: 4a4d7842a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ニチアサ大好き | 作成日時:2016年6月13日 14時