ひとりじゃないんだ。 (ページ39)

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24時間ページ39

スタートしてから、なぜ私が走ることになったのかVTRが流れた。

メンバーは、24時間テレビでNEWSの全てを話すということは知っていたが、まさか私が走るなんて思ってもいなかっただろう。

私たちは全てを話した。

__私たちは、お金のために活動を始めました。

『私は元々岩田理歩ではなく、”小鳥遊真帆”という一人の人間でした。けれど、訳の分からない病気にかかってしまい、その治療費は、小鳥遊家には到底払うことの出来ないような大金でした。』

『ある日突然、お母さんとお父さんに呼び出されました。”お前は俺たちの子供では無い。施設から預かった子だ。だから他人のお前に払うお金の余裕は家にはない。元の家に帰ってください。”と。』

『そして戸籍上の家族の縁を切られました。
その一週間後、小鳥遊家は母、父、弟、兄、祖母、祖父、叔母、従兄弟、母の従兄弟1家と旅行に行く機会があったらしいのですが、その時に車ごと谷底に落ちて、全員亡くなりました。』

『訳の分からない病名を告げられ、家族だと思っていた人たちには縁を切られ、おまけに全員亡くなって...
私はもう生きている意味が無いと思いました。そこで、思い切り病院の屋上から飛び降りることにしたんです。』

『私には大切な親友がいました。でもその子は癌で、余命をわずかな子でした。私が屋上から飛び降りたと聞いた時、パニックを起こしてしまったそうですが、私の目が覚めるまでずっとずっとそばにいてくれたようです。』

『私がしのうとしてから一週間後、その子は亡くなりました。最悪の亡くなり方でした。辛くて辛くてたまらなくて、でも生きるって約束したからしねなくて、、何もかもやる気がなくなって、私はもう誰とも話せなくなってしまいました。......』

何もかも全て話した。

智くんのことも、沙奈のことも。

今はお金のためだけに活動している訳ではなく、みんなが、この空間が大好きだから活動しているということも話した。

NEWS 私以外の4人のことも話した。

養護施設のこと、理歩に救われたって話してくれた。

この話には、大きな反響が寄せられた。

もうすぐゴールだ.....