#36 ページ48
__sasaki side__
当たって砕けたくはないけども、
ここまで避けられるくらいなら
もういっそのこと想いを伝えて縁切った方が
俺も楽になれるってもんだろう、なんて思うように。
「……ふられたら、ふられた、だな。」
あいつと二度と顔合わせられなくなる、なんて
不安を胸に久しぶりにあいつの家のチャイムを押す。
『……はい。』
「……あー、俺、あけて?」
『やだ。』
「俺なんかした?なんでそんな避けてんの?」
『……なんでもない。』
「嘘、
お前が3秒黙って答えるときは大体嘘って決まってんの。」
『ほんとになんもないから。』
「じゃあ、顔見せてよ。」
らしくない、顔が見たいなんて俺らしくない。
でも、何日も見てない顔はやっぱ見たい。
好きな人だったらなおさら。
『ダメ、今日すっぴんだもん。』
「今さらじゃん。」
『部屋散らかってるし。』
「それも今さら。」
『あと、あと……』
なかなか入れてくれない、
そこまで嫌われてるんだろうか、まあいいや。
『ねぇA、好きだよ。』
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おと - 続き、楽しみにしてます!! (2021年8月26日 8時) (レス) id: 66df3375b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴゆ | 作成日時:2021年8月18日 0時