幼なじみの佐々木くん。(紫) (ページ17)

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『ちょっと！！なにすんの！！』

｢……なんで？｣

『は？』

｢今までそんなに男欲しいって

かんじじゃなかったじゃん、どうしたの？｣

まじで、そう付け足す大光の顔は

真剣度100%でふざけられる空気ではなかった。

『……そういう年頃だし。』

｢別に焦んなくていいじゃん、そんなの。｣

『最近友達に彼氏ができて楽しそうだし。』

｢俺といるの楽しくないの？｣

『ラスト10代だし……』

｢……はぁ、あとは？｣

『あと……』

もう現実見てるのがつらい、

大光が振り向いてくれないのが辛い、

そんなこと言えない。

｢まだあるの？｣

『……ない。』

｢彼氏欲しい欲は？｣

『……そこまで、できたらいいな程度。』

｢じゃあ友達に連絡して、

体調悪くなったから今日は無理って。｣

『え、でもオシャレしてメイクまでした｢俺と。｣

｢俺とデートに変更しよ？｣

たまにはいいでしょ、と言うから

『ちゃんとエスコートしてくれないと許さない。』

｢ふっ、仕方ねぇなぁ。｣

そう言って彼は左手を私に差し出して

｢……しゃるうぃだんす？(笑)｣

って言って始まる1日。

『てか踊らないし。』

｢俺が教えてやるよ。｣

『結構です。』