約束...syp ページ45
むかし頃交わした約束があった。
「大きくなったら結婚しよな。」
親が決めたわけでもなければ契約でもなかった、こどものころの約束。
彼はいいとこの子供だったらしく、いつも高そうな洋服を着ていたなあ、と思いながら今日もオフィスでパソコンに向かっている。
彼のあだ名は確かショッピくんだった。どうしてそう呼ばれているか分からないが一つ上の男の子にそう呼ばれていたのだ。そしてその一つ上の男の子が、私の隣に居る。
「おうA！今日もパッとせん顔しとんなあ！」
教育係の先輩、コネシマさん。なんの縁があってか同じ部署。仲良くなった気はないが一方的に好かれている、気がする。それにしてもパッとしない顔は失礼ではないのだろうか。
「そう言えば、お前なんかしたんか？」
「はい？」
ピラッと紙切れを渡される。そこには綺麗な文字で「藤崎さん、至急社長室に来てください」と書かれている。サーッと血の気が引く。社長室に呼び出せる人物なんて限られている。なんの反応も示せない私にコネシマさんは半分面白がりながら「はよ行け」という。
「ちなみに、一体どなたからの飛び出しですか？」
「ん？お前もよく知っとる奴やで。」
そらそうでしょうね。自分の会社の役員知らない奴なんて居ないでしょうよ。そう思いつつ私は急いで社長室に向かった。
歩みを進める事に心臓がどくどくと音を立てて汗が止まらない。震える手でノックすれば中から低い声で「入れ」と聞こえた。中に入れば社長と、もう一人男性がいた。
「失礼します。あ、あの…。」
「ああ、俺は席を外す。あとは若い二人でごゆっくり。」
呼んだの社長じゃないのかよ、あんたも十分若いよ。そう思いながら視線をもう一人の男性に目を合わせる。綺麗な栗毛。重めの前髪に少しすねたような口。
「久しぶりやな。」
「え、ショッピくん？」
声は確かに昔より低くなったけれど、間違うはずなかった。
少し口角をあげて彼は花束を差し出す。
「な、約束したの覚えとるか？」
「…結婚しようってやつ？」
「そう、そんでお前に似合う男になってプロポーズするからって言うた。」
はにかむ彼に「キザなことするね」と言ったら「うるさい」と返ってくる。押し付けられた花束を受け取った。
「私でよければ、喜んで。」
「お前がええ。」
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
＿
「そう言えばなんでここに呼んだの？」
「あれ、知らんかった？俺社長の甥っ子やねん。都合つけてもらった。」
「…どうりで。」
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羅威那(プロフ) - 兎餅さん» ただいまリクエスト消化滞っておりまして…いつ書き上げることができるか分かりませんがそれでもよろしければ… (2022年4月28日 23時) (
レス) id: c967219d95 (このIDを非表示/違反報告)
兎餅 - sinpさんが、ヤンデレ化して夢主を閉じ込める系のって、書けますか……？ (2022年4月24日 7時) (レス) id: 1c6f84240e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ありがとうございます！お待ちしてます！ (2020年3月14日 3時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - ひかるさん» ひかるさんリクエストありがとうございます。最近思うようにかけず、更新が滞っておりますがそれでも良ければお待ちいただきたく思います。 (2020年3月13日 22時) (レス) id: ac81da58c3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - knさんが嫉妬してる感じのお話読みたいです…！！ (2020年3月9日 21時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
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