頬をおさえて1…sinp ページ30
私はいわゆる旅芸人。家族や友人と世界をめぐり踊りや芸を披露する。今は砂漠のど真ん中にある大国を目指している。聞いたところによると、そこには水が溢れ、希少な緑も見られるという。オアシス中心に栄えたそこは心優しい賢王が治めているとか。
「A、ついたよ。」
そう言われ前を向く。確かにそこは水と緑に溢れた美しい都だった。今日は宿屋で休み、明日から一週間、町の広場で踊る予定だ。みな宿屋に荷物を預けた後は、宿屋で休む者や観光に出かける者、視察に出かける者。皆それぞれに行動した。
私は来る途中に見かけた小さなオアシスに向かった。あそこなら誰にも見つからず水浴びが出来るだろう。着けば途端に沐浴が出来るとドキドキしてしまう。木陰で服を脱ぎ、水に浸る。流石に夜にやったら凍えてしまうから昼間のうちに水浴びをして汗を流さなければ。
連れてきたラクダが水を飲んでいるのを確認してちゃぷちゃぷと水で遊んでいると後ろからどしんと音がした。後ろを振り向けば見知らぬ男性が尻もちをついている。
「だれ？」
「え？俺の事知らんの？」
「旅してて…今日ここに来たばっかりなので…。」
「へえ！そうなんや！」
男性がふいっと顔を背けてしまったのを見て、自分が服を着ていないことに今更気づいた。慌てて岸に上がり、布を纏う。恥ずかしい、見ず知らずの男の人に裸を晒してしまった。
「すみません、これでいいですか？」
「え、ああ…ありがとう。」
そのあと二人で足を水につけながらお互いの自己紹介にはじまり、色々なことを話した。彼の名前はしんぺい神と言うらしい。
「じゃ、俺はそろそろ行くわ。」
「はい…。あの、明日広場で踊るのでもしよければ。」
「ん。分かった。」
ふわりと笑った顔が素敵で思わず頬が熱くなる。彼が帰った後火照りを冷まそうともう一度水に浸かった。夕方、宿屋に戻りベッドにもぐりこみ、熱くなる頬を抑えてぎゅっと目をつむった。
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羅威那(プロフ) - 兎餅さん» ただいまリクエスト消化滞っておりまして…いつ書き上げることができるか分かりませんがそれでもよろしければ… (2022年4月28日 23時) (
レス) id: c967219d95 (このIDを非表示/違反報告)
兎餅 - sinpさんが、ヤンデレ化して夢主を閉じ込める系のって、書けますか……？ (2022年4月24日 7時) (レス) id: 1c6f84240e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ありがとうございます！お待ちしてます！ (2020年3月14日 3時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - ひかるさん» ひかるさんリクエストありがとうございます。最近思うようにかけず、更新が滞っておりますがそれでも良ければお待ちいただきたく思います。 (2020年3月13日 22時) (レス) id: ac81da58c3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - knさんが嫉妬してる感じのお話読みたいです…！！ (2020年3月9日 21時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
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