不思議な鍵屋の1…sha ページ13
最近、なんだか物忘れがひどいような気がする。教科書を忘れたり、お弁当を家に忘れたり、挙句の果てには自分の部屋の鍵を無くしたり。ひとまず自分の家に入れないのは笑い話にもならないので、鍵屋に行くことにした。
こんなところに鍵屋さんなんてあったんだ、と思いながら扉を開くとどたばたと奥で何かが落ちる音。いてて…と聞こえたので急いで奥に行けば倒れた脚立と、道具箱を大事に抱えた男性が居た。
「だ、大丈夫ですか？！」
「ああ、うん。大丈夫、大丈夫。俺石頭だからさ。」
起き上がっていらっしゃいませ、と言われたから、彼がこの鍵屋の店主なんだろう。こっちに来て、と言われて案内されたのはカウンター。座って、と椅子を引いてくれた彼は自分の名前はシャオロンだと自己紹介した。
「あ、何か飲む？かわええ子が来てくれて嬉しいからサービスするよ。」
まるで対応がカフェ。なぜかメニューまであるし。アイスコーヒーを頼むといい笑顔で分かったとキッチンの方に消えた。その間に店内をぐるりと見まわす。精巧な作りの振り子時計や、きらきらとした飾り。きっと鍵の装飾に使うのだろう。
「お待たせ。」
「ありがとうございます。」
「それで、今日はなんの鍵を作る？」
「えっと…自分の家の鍵を…。」
それを言うときょとんとした顔をしてからははっと笑って、アイスコーヒーはカランと氷が涼し気な音をたてた。
「無くしてしまったん？俺がその鍵作っとる間どうするん？」
「…考えてないです。」
「まあ、大家さんに言えば合鍵自体はもらえるやろうけど…。」
「そ、そこは何とかします…友達の家に行ったりとか…。」
「一週間くらいかかるけど。」
それを言われてしまえば言葉に詰まってしまう。それを見たシャオロンさんは頬杖を付いてニコニコと笑う。
「なら、一週間俺のとこおいで。」
「え？！」
「取って食べたりなんてせんから、安心してや。ちょっと、お代に関係しとるんや。」
「……高い、とか？」
「まあ…高くつく事が多いかなあ…。」
意味ありげに呟いたシャオロンさん。そこで納得するのもおかしいのだけれど、私は一週間、シャオロンさんのところでお世話になる事になった。
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羅威那(プロフ) - 兎餅さん» ただいまリクエスト消化滞っておりまして…いつ書き上げることができるか分かりませんがそれでもよろしければ… (2022年4月28日 23時) (
レス) id: c967219d95 (このIDを非表示/違反報告)
兎餅 - sinpさんが、ヤンデレ化して夢主を閉じ込める系のって、書けますか……？ (2022年4月24日 7時) (レス) id: 1c6f84240e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ありがとうございます！お待ちしてます！ (2020年3月14日 3時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - ひかるさん» ひかるさんリクエストありがとうございます。最近思うようにかけず、更新が滞っておりますがそれでも良ければお待ちいただきたく思います。 (2020年3月13日 22時) (レス) id: ac81da58c3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - knさんが嫉妬してる感じのお話読みたいです…！！ (2020年3月9日 21時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
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