第一の詩…sinp ページ11
※「はじまりの詩」より
最初はどんな感情だったんだっけ。軍式典で見かけた華奢で背の小さいあの子が無性に気になった。
正直、あんな子が戦えるのかと思ったくらいだ。数人、うちの軍にも女性はいるがそれなりに体格がよかったり隠密行動が得意だったりする。
「…エミさん、あの子知ってる？」
「ああ、ゾムさんやシャオロンさんとこの前手合わせしてましたよ。かなり強いみたいです。」
エミさんにそう言わせるだけあって、彼女は戦争があれば最前線で戦っていて、その姿に見とれたのを覚えている。
「しんぺいさん、あの子気になるん？」
「え、あ…まあ。」
大先生に聞けば、あの子はクラレ先生の実験体で、表向きは特別観察保護付きの一般兵ということになっているらしい。
「なんでも、身体強化の実験で身体に狼の血入れられたらしいで。」
「……そんな事あるんか？」
でも確かに、人間とは思えない動きをして敵を薙ぎ倒していくのだから何も言えなくなる。
「お、帰ってくるで。」
赤く変色した目とのびた牙と爪。初めて見た時とは違う野性的な雰囲気は、まるで別人。
「Aちゃん、今日もミオちゃんが救護テントの中で待っとうよ。」
「う、うん…。」
俺の方をちらりと見た彼女はなぜか目深にフードを被って足早に行ってしまった。もっと顔を見たかったのに少し残念。
「少し人見知りやから。しんぺいさんになれてないだけやで。慣れたら人懐こい子や。」
「そうなんや…。」
早くあの子と話せるようになりたい。あの赤く染まった綺麗な瞳をもう一度見たい。俺が彼女を愛していいのかはまだ分からないけれど、でもあの子の笑顔が見たくてしょうがない。そう思った。
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羅威那(プロフ) - 兎餅さん» ただいまリクエスト消化滞っておりまして…いつ書き上げることができるか分かりませんがそれでもよろしければ… (2022年4月28日 23時) (
レス) id: c967219d95 (このIDを非表示/違反報告)
兎餅 - sinpさんが、ヤンデレ化して夢主を閉じ込める系のって、書けますか……？ (2022年4月24日 7時) (レス) id: 1c6f84240e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ありがとうございます！お待ちしてます！ (2020年3月14日 3時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - ひかるさん» ひかるさんリクエストありがとうございます。最近思うようにかけず、更新が滞っておりますがそれでも良ければお待ちいただきたく思います。 (2020年3月13日 22時) (レス) id: ac81da58c3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - knさんが嫉妬してる感じのお話読みたいです…！！ (2020年3月9日 21時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
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