骨董屋の彼の秘め事…rb ページ2
毎年夏の終わり、少し肌寒くなったころから俺のところに来る女性がいる。そいつの名前はAというらしい。なんでも祖母の実家がこちらにあるとのこと。
「ロボロさん。お久しぶりです。」
「おん、去年の夏以来やな。久しぶり。」
今年もAは俺の店に来た。随分と淡い色になった空をバックにAは扉を開けて入ってくる。きょろきょろと店の商品を見て回り、絵画やフランス人形に強く関心を示したようだ。流石女の子というところか。
「ねえ、ロボロさん。また今年も夜にお邪魔していい？」
「駄目や言うてもどうせ来るんやろ。」
カウンターに身を乗り出してくるAは毎年こうだ。来たときは嫌というほど絡んでくるのに、休みが終わる直前。帰る間際になると悲しいほど素っ気なくなる。
「あんなぁ、女の子がここらを夜歩くの関心せんのや。どこの馬の骨とも知らん男が湧いたらどうすんねん。」
「ロボロさんうちのお父さんみたい。」
「止めてくれや。」
俺は立ち上がって表を閉める。どうせ今日は祭りだから誰も来ないだろうと思ったのだ。
「ほら、行くぞ。」
「え、もう上げてくれるの？」
「お前が初めて来た日はいつもこうやんか。夜は俺と祭り行くからって居座るやろ。」
どっこいしょ、なんておっさんくさい掛け声で奥のソファに身体を預ける。するとへへ、と笑ってサンダルを脱いだAは俺の横に腰かける。
「…お前、香水変えたか。」
「ん？分かった？」
「おん…知らん匂いするもんなあ。」
俺の知らない、淡いラベンダーの香水。ソファに押し倒して首に顔を埋めた。すん、と嗅いでよぎった男の可能性を拭い去るように思いきり首にそのまま歯を突き立てた。
「ロボロさん、痛いよ。」
「好きな癖に。」
囁いてやれば肩がびくりとはねた。
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羅威那(プロフ) - 兎餅さん» ただいまリクエスト消化滞っておりまして…いつ書き上げることができるか分かりませんがそれでもよろしければ… (2022年4月28日 23時) (
レス) id: c967219d95 (このIDを非表示/違反報告)
兎餅 - sinpさんが、ヤンデレ化して夢主を閉じ込める系のって、書けますか……？ (2022年4月24日 7時) (レス) id: 1c6f84240e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ありがとうございます！お待ちしてます！ (2020年3月14日 3時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - ひかるさん» ひかるさんリクエストありがとうございます。最近思うようにかけず、更新が滞っておりますがそれでも良ければお待ちいただきたく思います。 (2020年3月13日 22時) (レス) id: ac81da58c3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - knさんが嫉妬してる感じのお話読みたいです…！！ (2020年3月9日 21時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
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