ひとりぼっちの人魚姫

新たな試み？ ページ38

皆が口を揃えてそう言うものだから
エイトフットは口をパクパクとさせて
言葉が出なかった
そんなエイトフットの姿にMr.Vは
肩をポンッと叩く

V「お前らしくていいと思うぞ？お前らしくて」
エ「いやなんで2回言ったんだよ」
ス「まーまーまー！エイトフットさんは
お仕事がた〜くさんあるでしょうから！
今日はそちらに専念して頂いて
明日のリクルーティングに備えて頂かなくてわ！」
マ「noraのことはこの私ィに任せたまえ」

皆の優しさは有難かったけれど
当初アースラ様から与えられていた私の使命が
どーにも果たされなくて
申し訳ない気持ちでいっぱいになった

『お手伝い出来なくてごめんなさい...
リクルーティング 出る予定じゃなかったのに』
エ「アースラ様が言ってただろ
活動に出るかどうかはVが判断するって
Vがそう判断したなら リクルーティングは
立派なお前の仕事だ 気にすんな」
プ「やだぁ〜♡やーさーしーいぃ♡ｷｬｯ」
スカーの言葉に
あからさまにイラついているエイトフットは
仕事する と再び部屋へ帰ろうとする が
これまたMr.Vに止められる

エ「ンだよ！話し終わっただろ」

V「いや まだなんだな〜これが
スキャター？説明を」
ス「はいミスター♪ 実は これまでは
リクルーティングとセイリング
そしてファッションチェックの活動を
やってきましたが、今年は更に！
活動の場を広げ！私達ヴィランズの名を
広めようではないか！！ということで
シーでの活動に加え、新たにランドでも
行うこととなりましたぁ〜」

パチパチぃ〜と言いながら手を叩くのは
スキャターとMr.Vだけで
他のメンバーは意味が分からず
キョトンとしていた

ホ「それはつまり これまでと違う
ステージもしくは店で活動すると？」
ス「いえいえ！今回は新たな試みです！」
V「キミたちには
パレードに出演してもらいたい」
ダ「パレード？！
あの〜乗り物に乗るやつか？！」
ア「それはまた 派手なアピールだな」
V「キミたちのマスターの何方かも
出ることになっているからね」
ス「詳細はまだ未定なので
とりあえずパレードがある！ということだけ
頭の隅に置いておいて下さい！」

それを聞いてもちろん皆が思うことは
うちのマスターは出るのだろうか？ということ
敬愛するマスターが出るかもしれない
となれば 皆ソワソワするのも無理はない

そんな中私は
とりあえず今はリクルーティングに必要な
口上 ポーズ ダンスを完璧にしなくては！
と 一人 決意をしたのだった

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