ひとりぼっちの人魚姫

私はヴィランズ ページ13

『私が アースラ様の手下...？
でも お代は？？』

ア「お代は...お前のこの先の人生だ
死ぬまで私の傍に居てもらうよ？」

そう言いながら私の頬をｽｯと撫でて
こう続けた

ア「私の 娘としてね ﾆﾔｯ」


エ「？！！！」

どうだい？と顔を覗き込むアースラ様に
胸がギュッと締め付けられた

アースラ様が...私の お母様に...？


『はい なります
アースラ様の手下に
そして生涯
アースラ様のお傍に』


ア「ハッハッハッハ！決まりだよ！！
さぁ〜nora ！この契約書にサインしな！」

そうして現れたのは金色に輝く
契約書と魚の骨のペン
それを手に取りサラサラと名前を書く

これで私はPrincessから
ヴィランズへと堕ちる

悪のよう ではなく 立派な悪なのだ

不気味な緑色の煙と光に全身が包まれ
首元には金色に輝くアンモナイトの首飾り
白銀色の髪は 一筋 紫色に染まっていく


ア「見てごらんジョー！
ひと目見た時から思ってはいたが
髪の色 尾鰭の色 美しいじゃないかァ
正に私の娘だ！」


クルクルと私の回りを泳ぎながら
恍惚の表情を浮かべているアースラ様に対し
エイトフットは目を丸くしたまま
言葉を失っていた

そりゃそうか
マスターに娘が出来てしまったのだから
新人がマスターの身内になる
なんて ややこしい話しなんだ

ア「思っていたより お前の魔力が
かなり強かったから
その胸の貝殻に少しばかり移しておいたよ

これでお前は晴れて 私の手下
ヴィランズの仲間入りさ！」


『よろしくお願い致します！
アースラ様 そして エイトフットさん♪』

◆作者より お詫びm(_ _)m→←魔女との契約

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